👱‍♀️ 熊本女装子・ﾆｭｰﾊｰﾌ総合

熊本市内在住Jさん。熊本市内の大学に通い、コンビニでアルバイトに励む19歳だ。
アニメセーラームーンの再放送録画とDVDで育ったと言う。
「子供の頃は魔法のステッキで私も変身できると思ってました」と笑う今のJさんが男性だとは誰も気づかない。
バイト先では女性の名で呼ばれ、爪の先まで女性に見えるJさんに将来の夢を尋ねると、意外にも家業を継ぎたいという返答が返ってきた。
「うちは3代続くぶどう園で、私の代で絶っては申し訳なくて」そう語るJさんに後悔や迷いはまったく感じられない。
我々取材班が用意していた、なぜ男性が化粧して生きようとするのかの質問は、いまの時代から取材班がズレてしまっているかのようだ。

阿蘇市在住のPさん。外食チェーンの店舗スタッフとして働く53歳、結婚歴はないと言う。
「女装をはじめたきっかけはネットでした」と語るPさん宅には女性らしい気配がまったくない。
女装しているというPさんに化粧品や衣類の所在を尋ねると「なかなかきっかけがなくて下着だけなんです」と返ってきた。
「ネットでは女装なんです。女装するつもりでいますし、心は女なんです」と語るPさんに女装の予定はなさそうに見える。
休日、Pさんは大好きなDVD販売店へ出かけ、道中、車内でハンバーガーを頬張り続ける。Pさんに女性らしい横顔はまったく見受けられなかった。

対照展示というTV放送では珍しい手法で描く夏休み特番。
現代日本を生きる若者と年配、トランスジェンダーと下着を愛好する男性、視聴者の立場でまったく異なる見え方をする2名にカメラが密着。
持つ者と持たざる者は連続二夜、NHK総合で今夜9時から。どうぞお楽しみに。