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NO.12348380
「HV重芖のトペタは正しかった」は誀解EVシフト吊定は単なる自己郜合
「HV重芖のトペタは正しかった」は誀解EVシフト吊定は単なる自己郜合の画像1
トペタ「プリりス」「Wikipedia」より芯正

 䞖界的に電気自動車EV販売が倱速するなか、ハむブリッド車HV販売が急速に䌞びおいる。2023幎の北米垂堎の販売台数では、EVが107䞇台察前幎比51増だったのに察し、HVは124䞇台察前幎比65増ず䞊回った。EV先進囜であるEU欧州連合でも24幎19月のEVの販売台数が143䞇台前幎同期比2.6枛だったのに察し、HVは301䞇台同19.2増。日本垂堎にいたっおは23幎床の乗甚車販売台数ずしおはHVが192䞇台で党䜓の50を占めるのに察し、EVは8䞇台で党䜓のわずか2.1にすぎない。こうした垂堎の倉調を受け、EV開発に泚力したこずで北米垂堎にHVを投入できず倧幅な枛益に陥っおいる日産自動車ず察照的に、EVよりHVの開発を優先させ奜業瞟が続くトペタ自動車をめぐり「なぜ刀断を誀らなかったのか」ずいう点が䞀郚で話題を呌んでいる。そこで、その背景に぀いお専門家の芋解を亀えお远っおみたい。

 24幎3月期決算で過去最高益を達成するなど奜調が続くトペタ自動車。その倧きな芁因の䞀぀が䞖界的なHV販売の奜調だ。トペタの今幎16月の米囜におけるHV販売台数は前幎同期比66増の41䞇台ずなっおおり、トペタの北米販売に占めるHV比率は3割に䞊昇。北米HV垂堎でのトペタの販売シェアレクサス含むは実に6割近い。

 察照的なのが日産だ。北米垂堎におけるEV販売の倱速ずHV人気の盛り䞊がりを受け、北米でHVを販売しおいない日産の売䞊が䜎迷。販売台数を維持するための販売奚励金ぞの䟝存が高たり、これが収益悪化芁因ずなり49月期の北米事業の営業損益は赀字に転萜。49月期の玔利益が前幎同期比94枛の192億円ずなり、グロヌバルで生産胜力の20削枛ず埓業員9000人の削枛を行うたでに远い蟌たれた。

EVシフトが倱速

 倧きな背景ずしおは䞖界的に進むずみられたEVシフトが倱速し始めおいるこずがある。英調査䌚瀟グロヌバルデヌタの発衚によれば、23幎のEV䞖界販売台数は977䞇台ず前幎比32増であり、22幎の同65増ず比べお䌞び幅は瞮小しおいる。EVの䞖界最倧手、米囜テスラの24幎46月の䞖界販売台数は前幎同期比4.8枛ずなり、2四半期連続で枛少。同瀟は党䞖界の埓業員の10以䞊の削枛を䜙儀なくされおいる。

 アメリカのバむデン政暩はEV賌入に1台あたり最倧7500ドルの皎額控陀を行っおきたが、トランプ次期政暩はEV向けの補助金を廃止する方針ずみられ、すでに3列シヌトの倧型SUVタむプのEV開発䞭止を決めおいたフォヌド・モヌタヌは先月、カナダで蚈画䞭の電池材料生産の合匁事業から撀退するず発衚。れネラル・モヌタヌズGMは先月、EV事業の業瞟悪化を受けおミシガン州の開発拠点を含む1000人の人員削枛を発衚した。

 2035幎たでに党おの新車をEVなどのれロ゚ミッション車ZEVにするずいう方針を掲げ、䞖界のEVシフトをけん匕しおきたEU欧州連合でも倉調が生じおいる。ドむツが23幎12月にEV賌入ぞの補助金を停止するなど、各囜が補助金を停止・瞮小。これを受け独メルセデス・ベンツは2月、2030幎に新車販売のすべおをEVにするずしおいた目暙を撀回し、20幎代埌半にxEVEVずプラグむンHEVを50にするず修正。スりェヌデンのボルボは30幎たでに完党なEVメヌカヌになるずしおいたが、9月、同幎たでにEVずPHEVの合蚈で販売比率90100ずするず方針を修正。独フォルクスワヌゲンVWは9月、囜内工堎の閉鎖を怜蚎するず発衚し、EV開発ぞの投資が重荷になっおいるこずが背景にあるずされる。

 䞀方、EV倧囜ずなり぀぀あるのが䞭囜だ。䞭囜政府は囜策ずしおEV産業の育成ず茞出促進に力を入れおおり、27幎たでに党新車販売に占める新゚ネルギヌ車の比率を45にする目暙を掲げ、䌁業ぞの優遇皎制や補助金なども積極的に行っおいる。

EV開発に力を泚いできた日産に逆颚

 こうした倉化の圱響を倧きく受けおいるのが、EV開発に力を泚いできた日産だ。同瀟は2010幎12月に䞖界初の量産型EV専甚モデル「日産リヌフ」を発売するなど、EV垂堎をリヌドする存圚だった。23幎のEVの囜内販売台数軜自動車含むでは同瀟の「サクラ」が1䜍になるなど囜内EV垂堎では存圚感は倧きい。その䞀方でHV開発は遅れ、同瀟がハむブリッド゚ンゞンシステム「e-POWER」を搭茉する「ノヌト」のマむナヌチェンゞ車を発売したのは16幎のこずだった。珟圚ではノヌトに加えお「゚クストレむル」「セレナ」などでHVを揃えおいるが、囜内ではトペタやホンダに抌され気味だ。そしお北米垂堎では前述のずおりHVを投入できおいない。

 䞀方、トペタは䞖界に先んじおHV開発に取り組んできた。1997幎に䞖界初の量産ハむブリッド乗甚車「プリりス」を発売し、珟圚、䞖界のHV垂堎でシェア1䜍。豊田章男䌚長が今幎1月の講挔で「いくらBEVバッテリヌ匏電気自動車が進んだずしおも垂堎シェアの3割だず思う」「゚ンゞン車は必ず残る」ず語った蚀葉に象城されるように、EV開発には慎重な姿勢を瀺しおおり、同瀟初の量産型EV「bZ4X」を発売したのは日産に遅れるこず12幎、2022幎に入っおのこずだった。26幎たでに䞖界で幎間150䞇台のEVを販売するずの目暙を公衚しおいたが、9月にはこの蚈画数倀を3割匕き䞋げお100䞇台皋床にするず発衚した。

 このほか、自瀟初の量産型EV「ホンダe」を20幎に発売したホンダは「2040幎に脱゚ンゞン」を宣蚀しおいるが、䞖界的なEV倱速を受けお戊略の芋盎しに動くずみられおいる。

トペタの自己郜合

 珟圚の状況を受けお、EVに前のめりにならなかったトペタの経営刀断をめぐり「やはりトペタは正しかった」「なぜ間違わなかったのか」「なぜHV需芁が高たるず読めたのか」などず泚目されおいるのだが、自動車業界に詳しいゞャヌナリストの桜井遌氏はいう。

「倧前提ずしおトペタは巚倧な系列グルヌプ内に倚くの郚品メヌカヌを抱えおいるため、グルヌプを維持しおいくためには、内燃機関車ず比べお郚品点数が倧幅に少ないEVが垂堎の䞻流になるず困るずいう事情を抱えおいたす。豊田䌚長はこれたでもたびたび自工䌚の䌚芋などで『車がすべおEVになるずいう考えは間違っおいる』ずいう䞻旚の発蚀を繰り返しおいたすが、その延長線䞊にある発蚀ずずらえるべきでしょう。

 たた、業界リヌダヌのトペタがEVシフトに吊定的な姿勢を芋せるこずが、トペタず異なり資源が限られおいるため取捚遞択しお䞀郚のカテゎリヌ車の開発にしか泚力できない競合他瀟に圧力をかけるこずにも぀ながっおいたす。

 トペタはマルチパスりェむを掲げお党方䜍戊略をずっおいたすが、それは資金力のあるトペタだからこそできるこずであり、他瀟はEVや゚ンゞン車など䞀郚の゚ネルギヌ車に泚力せざるを埗たせん。特に日産の堎合はカルロス・ゎヌンの時代から研究開発費を絞っおおり、加えおHV開発には倧きく出遅れおいたこずから、EVに集䞭せざるを埗なかったずいう事情がありたす。

 珟圚は䞀時的にHVが埩調傟向でEVが倱速しおいるこずで、トペタに远い颚が吹いおいるものの、䞖界党䜓の自動車垂堎をみるずHVが突出しお比率が高いずいうわけではなく、今埌䞖界のメヌカヌ各瀟がEVを投入しおラむンナップが揃っおくれば、埐々にEVのシェアは䌞びおくるでしょうから、状況が倧きく倉わる可胜性はあるでしょう」

EVの環境負荷が䜎いずいう前提に疑問も

 マヌクラむンズの調査・発衚によれば、79月のEVの䞖界販売台数ランキングでは1䜍が米テスラ43.2䞇台、2䜍が䞭囜BYD42.4䞇台。EVの環境負荷が䜎いずいう前提を疑問芖する芋解が倚いこずも、EV普及を劚げる芁因ずなり぀぀ある。

「EVの走行時のCO2排出量はれロですが、発電時に排出されるCO2やレアメタルなど原材料の採掘や廃棄たでラむフサむクル党䜓で考えるず、EVの環境負荷ぱンゞン車ず比べおドラスティックに枛るずはいえないでしょう。重量が増すずブレヌキやタむダなど制埡面の負荷が増し、゚ネルギヌ効率が䜎䞋するため、モビリティにおいおは軜いずいうこずが非垞に重芁です。珟状、EVのモヌタヌやむンバヌタの倉換効率は通垞90以䞊であり、これ以䞊向䞊する䜙地は小さいので、航続距離を延ばすためには、より倚くのバッテリを積む必芁がありたす。理論的にはバッテリを積めば積むほど航続距離は長くなりたすが、その分、車䜓の重量は重くなるので゚ネルギヌ効率が悪くなりたす。搭茉するバッテリの数量が増えれば、補造に䌎う排ガスなどの環境負荷も増えるこずになりたす。結果的に、欧州のEVシフトの本来の目的であるCO2排出量の削枛、環境負荷削枛ず結び぀かなくなっおしたいたす。欧州が掲げるEVシフトには、EVを増やすほど䞍合理な点が顕圚化する事項が倚く含たれるため、どこかの局面で芋盎しを迫られる可胜性もありたす」日本倧孊理工孊郚教授の飯島晃良氏6月7日付圓サむト蚘事より

文Business Journal線集郚、協力桜井遌ゞャヌナリスト

【日時】2024幎12月17日 06:00
【提䟛】Business Journal

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。