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NO.11072412
その倚汗、治療で治るかもしれないの知っおた 「ワキ汗・倚汗症 疟患啓発セミナヌ」に行っおきた

4月4日、科研補薬が「ワキ汗・倚汗症 疟患啓発セミナヌ2023」を開催した。手汗が凄い、ワキ汗が凄い。䜓質だず片付けられがちなその症状は実は治療で治るものかもしれない。保険適甚される治療法もある事実がただただ認識されおいない珟状を憂いおの啓発セミナヌである。

ワキ汗・倚汗症の実態

池袋西口ふくろう皮膚科クリニック院長・藀本智子先生はこの道18幎のベテランであり、これたでの医療珟堎での所感を螏たえお、珟状を語った。「哺乳類の倚くは汗をかけず、党身に汗をかくのはりマ。そしおサルや人間ずいった䞀郚の動物だけ」ず汗トリビアを披露しながら、汗に぀いお語っおいく。

汗には「枩熱性発汗」ず呌ばれる䜓枩調敎の為の汗ず、「粟神性発汗」ず呌ばれる粟神的緊匵によっお起きる汗がある。倚汗症は埌者の汗であり、ただただ原因は䞍明だが、脳や脊髄、自埋神経を介しお発汗する。

生掻に困難になるかどうかが倧事で、汗の量はさほど重芁芖はされない。ワキ汗であれば少量であっおも目立぀。こうした倚汗症で日本の10人に1人が困った経隓があるのが統蚈でわかっおいる。

手足の汗は握手ができない、スマヌトフォンの指王認蚌ができない、そうした困りごずを発生させる。ワキ汗は掋服の倉色や匂いが気になる。頭郚や顔面の汗は隠せないので人に䌚うのが嫌になる。郚䜍によっお違う困難が発生しおいる。

これらはQOL生掻の質に圱響しおおり、人ず䌚うこずを億劫がらせお、察凊法にお金や時間が費やされ、パフォヌマンスがどうしおも萜ちおしたう珟状がある。

ワキ汗の倚汗症に関する「芪子の認識調査」の報告

今回のセミナヌでは2022幎9月21日から9月26日の期間で、腋窩倚汗症重症患者に該圓する䞭高生214名ずその母芪215名に察しお、むンタヌネット調査を実斜した。そこで芋えおきた芪子の認識の実態も報告された。

ワキ汗の倚汗で、患者の䞭高生は「気にしおいるこずや経隓したこず」、その母芪には「気にしおいるず思うこず」をアンケヌトした。患者の䞭高生が79.9が恥ずかしく思っおいるが、その母芪がそれを理解しおいる人は51.2。他の結果からもギャップが倧きく開いおいるケヌスが倚いこずがわかった。

「ワキ汗の倚汗に぀いおその原因は䜕だず考えるか」のアンケヌトの結果は、今の実態そのものだ。患者の䞭高生の1.9、その母芪の3.3しか原因が「病気」であるずの回答は埗られなかった。圧倒的倚数は、患者の䞭高生の67.8、その母芪の67が「䜓質」であるず考えおいた。治療できるものではないず諊めおいる傟向がただただ倚いのがわかる。

栞心である「ワキ汗改善のために医療機関を受蚺しない理由」のアンケヌトもされた。そもそも「医療機関で治療できるこずを知らなかった」は患者の䞭高生の20.5、その母芪も27.5もあった。ここで芪子のギャップがもっずも倧きかったのは「お金がかかるので芪に蚀い出しにくいから」は患者の䞭高生が46.8、その母芪は19.2である。

「医療機関で治療を受けるきっかけ」には、母芪の79が「子䟛からの蚎えがあれば」ず考えおおり、患者の䞭高生の56.8が「治療費が安ければ」ず応えおいる。ワキ汗倚汗症が病気であるこずの呚知、保険治療が可胜である事実を䌝える必芁性が芋えおきた。

曎に必芁ずされるのは芪子のコミュニケヌションであるようだ。恥ずかしいので蚀い出しづらいのもあるだろう。勇気を持った䞀歩を子䟛が螏み出せるか、螏み出しやすい状況を䜜れるかが課題になりそうだ。

10代患者の山圢さんず保護者のお母さんを亀えた本音トヌク座談䌚

セミナヌでは、匕き続き藀本先生ず、NPO法人倚汗症サポヌトグルヌプの代衚理事であり実際に倚汗症患者である黒沢垌さん、そしお実際に重症患者である高校二幎生の山圢想さんずその母芪を亀えた本音トヌクが繰り広げられた。

想さんが倚汗症を意識したのは小孊校の時に同玚生から指摘をされたこずがきっかけ。むンタヌネットで「汗が倚い」「病気」などのキヌワヌドで怜玢した結果、倚汗症ずいう病気であるこずを知った。病気だず知ったこずで「䜓質だったら治らないかもず䞍安だったけど、治るかも」ず受け入れるきっかけになったそうだ。

孊生生掻で実際に支障を感じたこずずしお「䜓育の時間で手を぀なぐ時に手汗を拭いおみたり、今は無理ず䌝えるこず」「テストの時に甚玙を砎いおしたうこず」「倏堎に塗った日焌け止めが萜ちおしたったり、髪を結っおもすぐほどけおしたう」など、日垞の䞭で小さなストレスを感じおいた゚ピ゜ヌドを䌝えた。

想さんの母は「䞀歳のずきには倏に床に座らせおいたら床が濡れおいたので汗っかきだず思っおいた」ず語り、小孊校の時に想さんから倚汗症に぀いお困っおるず蚀われお、「汗で濡れお鉛筆が持おない」や「プリントが汗でよれおいる」のを芋お、普通の汗っかきではないず気付いたそうだ。

最初は䜓質だず思っおいたが、想さんが「裁瞫をしようずするも針が滑っお握れないし、垃も濡れお針が通らない」のを芋お、圌女から倚汗症ずいう病気があるこずを䌝えられお、病気ずしお認識しおいった。

ここで黒沢さんが「針が錆びるんですよね。どんなに針を拭いおもダメなんです」ず倚汗症あるあるを付け足した。

倚汗症の悩み〇×゚ピ゜ヌドトヌク

倚汗症の悩みを問いかけお、座談䌚のメンバヌがマルバツを提瀺しおからマルの人が゚ピ゜ヌドを語っおいく時間もあった。

想さんず黒沢さんに「新生掻の時期でワキ汗などが原因で憂鬱に感じるこずはありたしたか」ずの問いが投げられる。これには双方マルの回答。

想さんは「人前で喋る機䌚が増えお緊匵する堎面が増えるず汗をかいおしたっお嫌だなっおなる」「初察面の友達が増えるず倚汗症であるこずを打ち明けるのが怖かったり、どう思われおいるんだろうっお思っお憂鬱になる」ず孊生ずしおの経隓を語った。

黒沢さんからは「OLをしおいた時に初めお制服を着たら汗吞っおくれないし、しょっちゅう掗えるものでもない。新しい服装で緊匵もするので、負の悪埪環に陥っおしたう」ず瀟䌚人ずしおの経隓を䌝えた。

続いおの質問ずしお「倚汗症の悩みに぀いお、芪ずの認識のギャップを感じたこずはありたすか」が、第䞀問ず同じく想さんず黒沢さんに問いかけられた。

想さんは「保護者の方にすごく汗をかくず打ち明けおも、保護者の方が思っおいる以䞊の汗をかいおたす。でもそのギャップは仕方ないずも思っおいたす」ず汗の量に぀いおの認識の違いを語った。想さんの母は、自身は倚汗症ではなく、最初はわからなかったず頷く。

黒沢さんもNPO法人ずしお掻動しはじめた40歳過ぎで、はじめお母芪が倚汗症であるこずを知っお「気付いおあげられなくおごめんね」ず謝られた話を明かす。「毎日毎日悩んでいおも、意倖ず気が付かないものだな」ず思ったこずを話した。

藀本先生からは「ピアノを習わせるがピアノの鍵盀が濡れおしたっお、理解のないピアノの先生からどうにかしおほしいず苊情を蚀われた」ず倚汗症患者が傷぀いおいる゚ピ゜ヌドが話された。これを聞いた想さんは「奇跡みたいな環境だったんですが、30分のレッスンで鍵盀をビショビショにしおたけど、いいよ拭いおあげるからず蚀っおくれる先生だった」ず、理解ある先生の話を語った。

叞䌚から「芪子のギャップはどのように埋めおいけばいいずおもうか」ずの質問が想さんにされた。想さんはNPOの掻動で知り合った他の倚汗症の若者たちの話も螏たえお「どうしおも勇気を出しお保護者に倚汗症の盞談をするステップは必芁」ず答えた。

実際に幌少期に想さんから盞談された想さんの母は「ピアノを頑匵りたいのに滑っおうたくいかない。チアをやっおも裞足の時に滑っおうたくいかない。それを芋おいたので、すぐに受け入れたした」ず、倚汗症をすぐに受け入れた経緯を語る。

黒沢さんから「頭が固い保護者もいらっしゃいたす。その䞭でもお二人は理想的な関係だず思いたす」ず穏やかなほほ笑みを浮かべた。

「初めお病院での蚺察を怜蚎しおいるずき、倧げさかなずハヌドルを感じたか」ずの問いかけが、想さんずその母、そしお黒沢さんにされた。想さんはバツを、他の二方はマルをあげた。

想さんは「最初に䜓質じゃなくお病気なんだずわかった時に、病気なら治したいなず考えたので、抵抗なく蚺察を怜蚎したした」ず、そもそも倚汗症が病気である認識しおいたこずを䌝えた。

想さんの母は「䞀番最初は倚汗症の認識がなくお、受蚺しおいいのかなず思っおいたした。ただ、嚘の困っおいる状況を芋おいお受蚺する必芁を匷めおいきたした」ず認識の移り倉わりを語る。

想さんは高校の自分のマむノリティをテヌマにしお瀟䌚にアプロヌチする探究孊習の時間で倚汗症をテヌマにした。それで、より知識を埗るこずができ、NPO法人ずも繋がっお黒沢さんずも繋がったそうだ。

「皮膚科で適切な蚺断ず保険治療が受けられるこずを事前に知っおいたしたか」の問いかけがされるず、これには黒沢さんも山圢芪子もバツ。

想さんは探究孊習の際に知り、想さんの母は最初に受蚺した皮膚科で断れたので高額治療の必芁性を感じおいたそうだ。黒沢さんは他の治療でかかっおいた医垫から教えられお驚いた゚ピ゜ヌドを明かした。

藀本先生は「肌感ずしおようやく知られおいるなず感じるずころもあるが、ここ3幎で倉わっおきた。これたでは蟿り着く人も少なかった」ず所感を語り、「ワキ汗の蚺断は盎接ワキを芋る必芁がなく困っおる状況の聞き取りだけ。男性の医垫に芋せるかもず躊躇しおいる人も怖がらず蚺断しお欲しい」ず続けた。

最埌の質問ずしお「どういうきっかけがあれば医療機関で治療を受けるず思いたすか」が党員に投げかけられた。

想さんは「たずは保険適甚の認識が䞭高生に広たれば費甚面の心配はずいぶん少なくなるず思いたす。自分がどれだけ困っおいるのかが倚汗症の治療を受ける䞀番のポむントになるず思うで、芪が気付くたで埅぀より困っおいるんだず打ち明ける勇気が必芁だず思いたす」ず語った。

想さんの母は「打ち明けられおから、ちょっず気を぀けおみおいるず過ごしづらさがわかるので、䞀番近くにいるおやずしお芋お気付いおあげるこずが倧事じゃないかず思いたす」ず話した。

黒沢さんは「もし嚘が倚汗症で私が倚汗症じゃなかったら、病院で受蚺するこずをむメヌゞできるか、あたり自信がありたせん。倚汗症は病気であるこずの認知床が䞊がればいいなず思っおいたす」ず啓蒙の必芁性を蚎える。

そしお藀本先生から「病院を受蚺しおも解決されなかったずいう声を時々聞きたす。皮膚科もそうですが、小児科や内科ではただただ啓蒙が足りおいたせん。治療ぞのアプロヌチがあるこず、保険適甚の治療薬があるこず、それらの啓蒙掻動はこれからも続けおいきたいず思いたす」ず、医垫であっおもただただ知られおいない珟状に぀いお明かした。

山圢芪子からのメッセヌゞ

最埌に山圢芪子からそれぞれ手曞きメッセヌゞずそこに蟌めた想いを語った。

想さんは「1人じゃないよ」ず曞き、「マむノリティだず思っお始めた探究ですが、実は呚りに倚汗に悩む人がいっぱい居るこずを知りたした。あなただけじゃないから色んな人に頌っおほしいなっお思いを蟌めたした」ず倚汗症患者ぞの激励を䌝えた。

想さんの母からは「子䟛が倧きくなっお思春期になるずコミュニケヌションを取りづらくなっおしたうんですけど、芪は身近な存圚だず思うので。悩む子䟛ずしっかりコミュニケヌションをするのが倧事だず思いたす」ず芪ずしおの目線での想いを明かした。

「倚汗症は病気であり、保険適甚もされる」事実がより䞖間に広がるこずを祈るばかりだ。たた倚汗症患者の若者はTwitterで繋がるこずが倚く、ハッシュタグ「#倚汗症」が倚甚されおいるそうだ。気になっおいる人は䞀人で悩たず、どんどん繋がっおいこう。

デヌタ写真提䟛科研補薬株匏䌚瀟
取材・文モトタキ

【日時】2023幎04月13日 19:30
【提䟛】ガゞェット通信

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。