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NO.12283666
非䞊堎化で䌊藀忠がセブンアむずファミマ䞡者の株䞻に浮䞊か 想定デメリット
非䞊堎化で䌊藀忠がセブンアむずファミマ䞡者の株䞻に浮䞊か 想定デメリットの画像1
セブン-むレブンの店舗

 カナダのアリマンタシォン・クシュタヌルACTから買収提案を受けおいるセブンアむ・ホヌルディングスHDは13日、創業家の資産管理䌚瀟から買収提案を受けたず発衚。MBO経営陣が参加する買収による株匏非公開化を行う案が怜蚎されおいる。セブンアむHDの将来的な成長ずいう芳点からみるず、ACTによる買収ず株匏非公開化のどちらのほうがメリットが倧きいず考えられるのか。たた、䌁業の非䞊堎化は増加傟向にあるが、倚額の䞊堎コストず劎力をかけお䞊堎するメリットは珟圚、薄たり぀぀あるのか。専門家の芋解を亀えお远っおみたい。

 北米をはじめ䞖界玄30カ囜に玄1侇7000店舗を展開するカナダの倧手コンビニ゚ンスストア運営䌚瀟、ACTによるセブンアむHDぞの買収提案が明らかになったのは今幎8月。1株あたり14.86ドル買収総額は玄5.56兆円で買収を提案し、これを受けセブンアむHDは瀟倖取締圹で構成する独立委員䌚を蚭眮しお怜蚎し、「朜圚的な株䞻䟡倀の短䞭期的な実珟に぀いお著しく過小評䟡しおいる」ずの理由で拒吊。ACTは9月、1株あたり18.19ドル買収総額は玄7兆円に匕き䞊げお再提案を行ったが、米囜の独占犁止法反トラスト法や、倖資による日本䌁業ぞの出資を芏制する倖為法に抵觊する可胜性もあり、先行きは䞍透明だ。

 セブンアむHDはACTによる提案に賛同の姿勢を瀺さない䞀方、察抗策を重ねおきた。10月、事実䞊の買収防衛策ずしお、GMS総合スヌパヌ・むトヌペヌカ堂や食品スヌパヌ・ペヌクベニマルをはじめずする非䞭栞事業を連結子䌚瀟から倖す方針を固め、ペヌカ堂のネットスヌパヌ事業からの撀退も決定。先月には投資家向けの事業説明䌚で井阪隆䞀瀟長は、2030幎床にグルヌプ売䞊高を30兆円以䞊にするずの目暙を公衚し、単独での成長を匷調。そしお今回打ち出されたのが、創業家による買収ずいうかたちでの株匏非公開化だ。

 経枈評論家で癟幎コンサルティング代衚の鈎朚貎博氏はいう。

「今回の創業家によるMBOは簡単ではありたせん。理由は、買収に必芁な資金が7兆円ず過去に䟋がないほどの巚額になるこずです。日本での過去最倧のMAは歊田薬品工業によるアむルランドのシャむアヌの買収で6.8兆円でした。それを陀けば倧きくおも23兆円がこれたでの䌁業買収芏暡の䞊限です。資金が集められるかどうか、実珟の可胜性はそれほど高くはないかもしれたせん」

ACTによる買収、セブンアむHDにずっおのメリット

 そもそも、ACTによる買収は、セブンアむHDの将来にずっおメリットが倧きいものなのか。セブンアむHDの2024幎2月期の営業収益売䞊高に盞圓は11兆4718億円であり、幎間売䞊高が玄10兆円のACTず合わさるず䞖界最倧芏暡の小売䌁業が誕生するこずになる。セブンアむHDは21幎に米囜のコンビニ䌁業・スピヌドりェむを買収するなどしお䞖界20の囜・地域に店舗を展開しおおり、ACTはその店舗網の獲埗を狙っおいるずされる。たた、ACTのアレむン・ブシャヌド䌚長は日本経枈新聞の取材に察し、日本匏のコンビニの運営手法を海倖で展開するこずが目的だず説明しおいる10月18日付同玙蚘事より。今埌、ACTは同意なきTOBに切り替えおセブンアむHDに買収を仕掛けおくる可胜性もある

「ACTの関心はセブンアむが持぀アメリカのコンビニ事業です。実はセブンアむの時䟡総額の過半はアメリカ事業だずアメリカの投資銀行が算定しおいたす。今のように日本垂堎に匷みを持぀セブン-むレブンに経営が力を入れるこずは、買収埌は難しくなるでしょう。経営陣にずっおも日本の消費者にずっおも、買収のメリットは少ないず考えられたす。

 ただ、株䞻にずっおは逆です。もずもず買収隒動が起きる前のセブンアむHDの時䟡総額は4兆6000億円で停滞しおいたした。それが2者からの買収提案が起きたこずで6兆3000億円たで䌁業䟡倀が䞊昇しおいたす。買収実珟なら最終的に7兆円を超えるでしょうから、株䞻は䜕らかの買収決着を望むはずです」

 䞀方、ACTによる買収を回避しお株匏非公開化を遞択した堎合のセブンアむHDのメリットは䜕か。

「仮にMBOが成立した堎合は、創業家や珟圚の経営陣ずは立堎が異なる新たな株䞻が経営に加わるでしょう。これは資金調達が巚額になるため、事業䌚瀟かファンドが加わらないず買収資金が集たらないず予想されるからです。珟圚の創業家の提案をベヌスに考えるず、䌊藀忠がその新たな株䞻になる可胜性がありたす。その堎合、䌊藀忠はファミマの倧株䞻なので、珟圚の経営陣ずは方向性が察立するこずになるかもしれたせん。結果ずしお、新たな経営の䞍協和音ずいったデメリットが生じるリスクは考えおおかなければならないでしょう」

䞊堎を維持するメリットは倧きいずいえるのか

 ここ数幎、高い䞊堎維持コスト負担や他瀟による買収リスク、株䞻の意向を受けおの経営的自由床の䜎䞋などを回避する目的で株匏を非公開化する䌁業が増加傟向にある。2024幎は、䞊堎䌁業の数が2013幎の取匕所統合以来初めお前幎比で枛少に転じる可胜性も出おいる。たずえば゜フトバンクグルヌプ䌚長の孫正矩氏がしばしば公の堎で䞊堎維持に疑問を感じる旚の発蚀をするように、デメリットの倧きさも認識されるようになり぀぀ある。今、䞊堎を維持するメリットは倧きいずいえるのか。

「䞊堎の最倧のメリットは、資金調達力が栌段に増すこずです。垂堎から資本を吞い䞊げおMAによっお䌁業芏暡を倧きくしおいく戊略をずるこずができたす。ただしデメリットずしお、株匏が流動化するので、こちらが逆に買収されるリスクも生じるし、望たない株䞻たちから経営に口を出されるこずにもなりたす。

 非䞊堎化に魅力を感じる経営者が倚いのは事実ですが、倧䌁業をさらに成長させおいくこずを目指すのであれば、䞊堎のメリットのほうが倧きいず考えられたす」

文Business Journal線集郚、協力鈎朚貎博癟幎コンサルティング代衚取締圹

【日時】2024幎11月15日 06:00
【提䟛】Business Journal

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。