昨今、世界情勢の影響により、ガスや電気などエネルギー関連の値上がりが顕著になっている。そんなガスや電気の現状を知るべく、MMD研究所は今回、2025年5月23日~5月27日の期間で「2025年でんき・ガスの契約実態」に関する調査を実施。予備調査は20歳~69歳の男女5万人、本調査は電力会社を乗り換えたことのある1,000人を対象に行った。調査結果から、契約数の多い企業や支払い方法などの現状を見ていこう。
(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています大手通信キャリアのでんきサービスは全体の9%弱と判明
大手企業では東京電力が群を抜いて1位に(「MMD研究所」調べ)MMD研究所は、現在自宅で契約しているガス会社について20歳~69歳の男女5万人を対象に調査を実施。1位は「東京電力」で19.7%と他を圧倒。次いで2位に「関西電力」、3位に「中部電力」が続く結果となった。一般的に大手電力会社を契約している割合が多いようにも見えるが、実は大手通信キャリアのでんきサービスも勢力を伸ばしていることが判明。「auでんき」は4%でなんと「中国電力」を0.1%上回っている。大手通信キャリアの割合を合計すると8.9%となり、電力会社込みで全体の1割弱を占めていることが分かる。今後、大手との競争にも注目していきたいところだ。
(「MMD研究所」調べ)電力会社を契約していると答えた4万2,923人を対象に「でんき・ガス料金の支払い方法」についても調査を実施。でんき・ガス料金ともに順位の変動はなく、支払いはクレジットカード決済が1位で、次いで口座振替が僅差で2位となった。請求書払いは3位にランクインしたが、7.7%程度しか使われておらず、支払い方法のデジタル化が進んでいることがうかがえる。
電気とガスを同じ会社で契約している割合は17.2%程度
電気とガスを違う会社で契約している割合が圧倒的に多い結果に(「MMD研究所」調べ)電力会社とガス会社どちらも契約していると答えた2万8,582人を対象に「電力会社とガス会社どちらも同じ会社を契約しているか」を尋ねたところ、82.8%が「違う会社で契約している」と回答。それぞれ会社を吟味して組み合わせていることが分かる。
一方、「同じ会社を契約している」と回答した4,909人を対象に契約している会社を尋ねたところ、「東京ガス」が50.1%でトップであることが判明。次いで「大阪ガス」が22.2%、「東邦ガス」が9.0%という結果になった。
電力会社を乗り換えた経験のある1,000人を対象に「現在利用しているスマホ回線やインターネット回線などと電力会社を揃える意向があるか」を尋ねたところ、「揃える意向はない」という回答が47.8%という結果に。そこまで揃える必要はないという考えの人が多いようだ。次いで「揃える意向がある」という回答が23.4%となった。
(「MMD研究所」調べ)揃える意向があると回答した234人を対象に、「電力会社と揃えたいサービス」を尋ねたところ、「スマホ回線」が77.8%で一位、次いで「インターネット回線」が65.8%で2位という並びになった。
会社を揃えることでセット割があったり、支払いや管理が楽になったりするケースもあるため、揃える意向がない、分からないという人は会社を揃えることを検討してみてもいいかもしれない。