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　12月22日に千葉・幕張メッセで開催されたイベント『ジャンプフェスタ2025』のステージで、2025年4月から、テレビアニメ『ONE PIECE』（フジテレビ系）のフランキー役を、木村昴が担当することが明らかに。業界内からは木村の起用に好意的な意見が聴こえてきた。

目次

・『ONE PIECE』フランキー役・矢尾一樹の後任は木村昴
・矢尾一樹に周囲のスタッフが抱いていた“違和感”
・2代目フランキー役・木村昴に業界内から高評価

アニメ『ONE PIECE』フランキー役・矢尾一樹の後任は木村昴に

　コミックス全世界累計発行部数が5億部を突破した尾田栄一郎氏の同名人気漫画（集英社）が原作の『ONE PIECE』は、1999年10月よりフジテレビ系の水曜午後7時枠で放送を開始。以降、放送枠を変えながら、現在は日曜午前9時30分から放送されている。

　日本を代表する国民的アニメとなった『ONE PIECE』だが、12月8日に声優・矢尾一樹が自身のXで、約19年にわたって演じてきたメインキャラクター・フランキー役からの “卒業”を報告。

　詳しい理由は明かさなかったものの、「幽体離脱とでもいうのか、俺の理想としてるフランキーとの間に溝が出来てしまった…ので、俺がいったんサニー号を降りる事にした。悔しい！哀（かな）しい！！マジでゴメン」（原文ママ、以下同）と、ユーモアを交えてつづった。

　また、同日にアニメ公式Xや公式サイトでも「長きにわたって話し合いを重ねた結果、このたびの決定となりました」と説明。『ジャンプフェスタ2025』のステージ内で後任を発表し、矢尾の卒業のセレモニーを行うと告知した。

　イベント当日は、主人公のモンキー・D・ルフィ役を務める田中真弓らメインキャストとともに矢尾がステージに登壇し、生アフレコで名シーンの数々を再現。また、後任声優である木村を呼び込み、フランキーのセリフ「スーパー」の発音を伝授した。

　ラストは、矢尾がフランキーの赤い海水パンツをステージに置いて笑顔でステージを去り、続いて現れた木村がパンツを拾い上げるという演出がなされ、ステージは終幕した。

フランキー役・矢尾一樹に周囲のスタッフが抱いていた“違和感”

　なお、イベントの様子は少年ジャンプグループ公式YouTubeチャンネル「ジャンプチャンネル」にてライブ配信も行われ、視聴者からは「矢尾さんお疲れさまでした」「フランキーのパンツ継承式は笑あり感動ありのスーパー最高のフィナーレ」「木村昴さんなら矢尾さんの演技に寄せられてかつ超有名声優なので適任」などの反響が寄せられた。

　新声優の木村を受け入れる一方、往年のファンからは「矢尾さんのフランキーの声が聞けなくなるのは寂しい」との声も上がっているが、矢尾は今年8月に幕張メッセで開催されたイベント『ONE PIECE DAY’24』を体調不良で欠席しており、業界内ではそれ以前から、矢尾の続投を危ぶむ声が上がっていたようだ。

「最終的には自分で降板の決断をしたと思いますが、周囲のスタッフは2、3年前あたりから『まずいな』と矢尾さんの演技に違和感を覚え、滑舌も悪いことから、『このまま続けるのは厳しい』と感じていたとか。『ONE PIECE』の現場は10人くらいのキャストがスタジオに揃って声を録るそうですが、おそらく矢尾さん“抜き”で収録していたのでは。ひとつのセリフをたくさん録音し、良いテイクを選んで採用していたと思います」（制作会社関係者）

2代目フランキー役・木村昴、矢尾一樹よりも「演技がうまい」と高評価

　長年放送されてきた『ONE PIECE』だけに、これまでにもたびたび声優の変更が行われているものの、主人公・ルフィが結成した海賊団“麦わらの一味”の声優交代は今回が初めてだ。

「木村はオーディションを経てフランキー役を射止めましたが、八尾さんの声に寄せたキャスティングではありません。ただ、フランキーの明るく剛気なキャラクターには非常に合っていると思います。そして、演技も木村のほうがうまいですよ。中学生から『ドラえもん』（テレビ朝日系）のジャイアンを演じており声優歴が長く、現場で鍛えられていますから、声優専門学校を卒業した者によくみられる独特の“節回し”のようなクセもなく、自然体で演じられる人です」（同）

　そんな木村は、「いつもポジティブなので、彼がいると現場が明るくなる」（同）と、業界内でも評判がいいという。

「“麦わらの一味”を演じるメインキャストたちは仲が良く、プライベートでも交流があるようです。明るく素直な人柄の木村は、すんなりと受け入れられるのでは」（同）

　25年4月からは、放送枠を日曜午後11時15分からに移動する『ONE PIECE』。2代目フランキー役の木村がどのようにキャラクターを演じるのか、期待が集まる。