
タイとカンボジア間の二国間貿易は、2024年1,740億バーツ超に達しましたが、2025年6月現在、両国間の全18の陸路国境検問所に制限がかけられており、一時的な調整が生じています。6月26日以降、越境輸送は海路および空路に切り替えられており、両国の事業者は新たな物流体制への対応を迫られています。タイ政府メディアNNTが伝えています。
これを受けて、タイの輸出業者は代替輸送手段を活用し、商品の供給維持に努めています。ただし、海上輸送では輸送コストが30〜40%上昇しており、物流業者は遅延の最小化とサプライチェーンの維持に取り組んでいます。
現在、石油、天然ガス、果物、肥料といった一部の品目は、カンボジア向けの輸出が一時的に制限されています。また、スナック菓子や飲料、パーソナルケア製品などの主要輸出品にも遅れが出ています。一方、カンボジア側では、コッコン県の工場から出荷される自動車部品や衣料品などの工業製品に影響が出ています。