
6月14日、バスケットボールのアジアNo.1クラブチームを決める「FIBAバスケットオールチャンピオンズリーグアジア2025(BCLアジア)」の決勝がアラブ首長国連邦のコカ・コーラ・アリーナで開催され、Bリーグ代表の宇都宮ブレックス(日本)は94-93で前回王者のアル・リヤディ・ベイルート・クラブ(レバノン)を下し初優勝。Bリーグに続き、アジアでも頂点に立った。
宇都宮は第1クォーターに一時13点差をつけられる劣勢の立ち上がりだったが、同残り2分から比江島慎の3連続アシストで反撃の口火を切ると、比江島自身も3ポイントを決めて3点ビハインドの26-29で最初の10分を終了。シュートタッチが冴えわたる比江島は、続く第2クォーターでも逆転弾を含む12得点と勢いが止まらず。日本人エースの活躍により、宇都宮が4点リードの50-46で折り返した。
ハーフタイム明けの第3クォーターは、チーム初得点を挙げた比江島のみならず、今大会を通して存在感を示しているD.J・ニュービルと、短期契約で加入したフィン・ディレイニーの加点もあってリードを死守。1点差で突入した第4クォーターは一進一退の攻防となり、残り2分で逆転を許す展開に。それでも2点ビハインドのタイムアウト明け残り33秒にニュービルが逆転3ポイントを成功。最後は相手の攻撃をしのぎ、1点差で激戦を制した。
チーム全体で3ポイント成功率43.6パーセントを記録した宇都宮の個人スタッツでは、比江島が6本の3ポイント成功を含む30得点9リバウンド5アシスト、ニュービルが5本の3ポイント成功を含む21得点5アシストと、大一番でダブルエースが躍動。今大会限定で加入したディレイニーも19得点7リバウンド、アイザック・フォトゥも12得点で優勝に貢献した。
なお、Bリーグ勢がアジアの頂点に立ったのは、前身大会の2019年にアルバルク東京が優勝して以来6年ぶりの快挙。今大会の結果、宇都宮は今年9月にシンガポールで開催予定の「FIBAインターコンチネンタルカップ」への出場権も獲得した。
■試合結果
宇都宮ブレックス 94-93 アル・リヤディ
UBX|26|24|21|23|=94
RIY|29|17|24|23|=93