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「差別のない社会を実現したい」。そんな思いから、日本国籍を取得した在日コリアン3世の男性が6月の東京都議選に挑戦した。しかし男性に向けられたのは数々のヘイトスピーチだった。20日投開票の参院選でも排外主義を扇動するデマが広がっているとして、NGOが緊急声明を発表した。日本が直面する「選挙とヘイト」の現実とは。
■同級生からのヘイトスピーチも
「差別や格差のない東京をつくりたい」「残りの人生をかけて何とかしなくてはいけない」。17人が乱立した都議選杉並区選挙区(定数6)に立候補した金正則さん(70)は期間中、区内各地でマイクを握った。
宮崎県出身。大学入学を機に「自然でいたい」と日本名をやめ「金」姓を名乗るようになった。就職活動で「日本姓を使えば採用する」と言われたこともあっ...
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