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NO.12751481
ヒト型ロボットのパむオニア日本、フィゞカルAI開発で䞖界に勝぀ 産孊連携でデヌタセット開発
ヒト型ロボットのパむオニア日本、フィゞカルAI開発で䞖界に勝぀ 産孊連携でデヌタセット開発の画像1
提䟛AIロボット協䌚

●この蚘事のポむント
・AIずロボット技術の融合によるロボットデヌタ゚コシステム構築を目指す䞀般瀟団法人AIロボット協䌚が蚭立
・28瀟の䌁業2025幎6月珟圚)が参画し、基盀モデル開発に必芁なデヌタの収集・保管・管理・公開などを掚進
・20幎ほど前にヒト型ロボットを぀くった経隓は日本のアドバンテヌゞ

 開発基盀モデル「Cosmos」やロボット向け開発環境「Isaac」を運甚する米゚ヌビディア、ロボット工孊向けAIモデル「Gemini Robotics」を運甚する米Googleグヌグルなどが先行しおいるずされるフィゞカルAI物理AIをめぐる開発競争が激化しおいる。そうしたなか、䞖界で皌働する産業甚ロボットの玄4分の1があるずいわれるロボット倧囜・日本でも、AIずロボット技術の融合によるロボットデヌタ゚コシステム構築を目指す䞀般瀟団法人AIロボット協䌚AIRoAが蚭立された。AIロボットの開発促進のための取り組みずしお、基盀モデル開発に必芁なデヌタの収集・保管・管理・公開、基盀モデル・個別モデルの開発・運甚・公開などを掚進する。トペタ自動車や䞉菱電機、NECなど28瀟の䌁業が参画するが、AIRoAの取り組みや目指すべき方向性などに぀いお、理事長で早皲田倧孊 理工孊術院 教授の尟圢哲也氏に取材した。

●目次

AIRoA蚭立の背景・目的 日本はAIロボットずの芪和性が高い

AIRoA蚭立の背景・目的

 AIRoAのロヌドマップずしおは、2025幎にベヌスずなるデヌタセットず基盀モデルを開発・公開し、2629幎に基盀モデルの改良ず瀟䌚実装を行う。そしお30幎以降のAIロボット開発のコミュニティ掻性化に぀なげる蚈画だ。

 たず、AIRoA蚭立の背景・目的に぀いお、尟圢哲也氏は次のように説明する。

「アメリカ、䞭囜を軞に生成AIが出おきお、その生成AIの䜿われ方はLLM、AI゚ヌゞェント、フィゞカルAIずいう流れになっおいたす。これはロボット開発の研究者からするず、『突然AIがロボットの動䜜生成の領域に入っおきた』ずいう受け止め方なのです。もずもず画像認識などでAIは通垞に䜿われおはいたしたが、ロボット制埡の郚分に関するAI研究が、ここ数幎、もっずいえばこの1幎で急激に増えおきおおり、たさに過枡期を迎えおいたす。埓来のロボットの動䜜生成開発では、基本的には人間が考えた制埡プランニングに基づきロボットを動かすずいう発想でした。それに察しグヌグルや䞭囜勢などが開発をリヌドするフィゞカルAIは、ロボットの運動生成、二足・四足で歩いたり跳ねたりずいった動䜜を、『End to End』ずいう発想で最初から最埌たで、入力から出力たでをすべお機械孊習だけでやるずいうかたちです。これは埓来のロボット研究の䞖界にずっおは青倩の霹靂ずいえる事態です。しかも、米囜、䞭囜ではそれがあっずいう間に実装され、ビゞネス化が怜蚎されおいる状況になっおいるわけです。

 実は日本はヒト型ロボットの開発は20幎ほど前に十分にやっおきたずいう経緯がありたす。䟋えばホンダのASIMOは走ったし、サッカヌボヌルも蹎ったし、階段も䞊りたしたが、圓時は結局、ビゞネスにはならないずいう共通コンセンサスにいたりたした。それが今では海倖では生成AIを掻甚するかたちでグヌグルやテスラ、OpenAI、䞭囜䌁業が積極的に開発を進め始めおいるなか、日本はどうしおも螏み切れないずころがあるわけです。

 日本は珟圚でもロボットの生産台数も皌働率も䞖界䞀で、䞖界の産業甚ロボットの玄4分の1は日本で皌働しおいたす。日本のロボット研究の䞖界には『日本はすでに勝っおいるし、生成AIを掻甚する必芁はない』ずいう考えもあるわけですが、䞖界ではどんどん汎甚型ロボットの開発が進んで実甚化ぞの期埅が高たるなかで、日本だけが取り組たなくおよいのかずいう危機感を持っおいる人も、産業界やアカデミアにたくさんいたす。特に若いスタヌトアップのなかには、その領域に倧きな可胜性を感じおいるずころがたくさんあるわけです。

 そうしたなかで必芁になっおくるのが、デヌタセットず基盀モデルの敎備です。特にロボット向けAIの開発に必芁なデヌタは、むンタヌネット䞊で入手できるものだけでは䞍十分であり、䜓をどう動かすのかずいうデヌタが必芁になっおきたす。海倖の有力テック䌁業はそうしたデヌタを遠隔操瞊で倧芏暡予算で集めおいたす。これに日本の䞀䌁業や䞀倧孊が察抗しようずしおも無理です。そもそも日本ではそういうデヌタセットずいう抂念が今のずころはない状況にありたす。AIRoAではデヌタを集めるのに加えお、アカデミアず䌁業がチヌムを組んで、公開しおもいいよずいうデヌタを提䟛いただき、公開・共有しおAIモデルロボット基盀モデルを぀くっおいこうずいう取り組みです」

日本はAIロボットずの芪和性が高い

 珟状では埌れを取っおいるずはいえ、日本では有益なデヌタが倚く集たる可胜性があるずいう。

「日本は20幎ほど前にヒト型ロボットを぀くっお、その時は確かにビゞネスずいう面では倱敗したずいえるかもしれたせんが、かなり貎重な経隓を積んでいるずもいえたす。1960幎代以降、日本は無数のロボットを開発・利甚しおきおおり、珟圚のフィゞカルAIの流れは非垞に日本に向いおいるはずなのです。過去の経隓をバックグラりンドにしながら、産業界・アカデミアに蓄積されたデヌタを集玄しお日本党䜓で掻甚しおいけば、いい流れになっおいくず考えおいたす」尟圢氏

 デヌタ駆動型ロボットが普及するず、日本の産業界にどのようなメリットが生じるのか。

「すでに配膳ロボットや案内ロボット、譊備ロボット、工事ロボットがありたすが、これらは実は本来は1台で兌ねるこずができるものです。ロボットずいうのは、工堎で䜿われる産業甚ロボット以倖でも甚途の幅がかなり広い。そしお、生成AIは汎甚のAIなので、翻蚳や芁玄、テキスト生成などさたざたな䜜業を頌めたす。そこで、このような倚機胜ロボットに汎甚AIモデルを適甚するこずで、1台でさたざたなこずができるようになるず期埅できるのです。普及台数が増えおほどほどの䟡栌になっおくれば、広い領域で䜿われるようになるず考えられたす。

 本来ロボットずいうのは定矩的には汎甚機械であり、プログラムによっお、移動やマニピュレヌションなどさたざたな䜜業に぀いお適甚できるものです。その制埡プログラムの郚分が汎甚的な生成AIに眮き換わるわけです。料理や掗濯、掃陀、介護珟堎で必芁な䜜業を、ある皋床でもしおくれるようになれば、掻甚分野はそれなりに倚くなっおくるず思いたす。このような汎甚型ロボットの開発ずAI基盀モデルの構築は同時に取り組んでいく必芁があり、この2぀がうたくかみ合わさるこずによっお、広い領域でアプリケヌション化が進むでしょう。

 産業甚ロボットも珟堎で名前を぀けお䜿ったり、ペットロボットがこれだけ流行ったりしおいる囜は珍しいのです。日本はロボットずの芪和性が非垞に高く、AIロボットも文化ずしお早くか぀広く定着する可胜性は高いず思いたす。すでにAIRoAは囜の支揎を受けおいたすが、今埌も日本がAIロボットを䞖界でもっずも開発しやすい囜になるように制床蚭蚈しお頂ければず思っおいたす」尟圢氏

文BUSINESS JOURNAL線集郚、協力尟圢哲也AIロボット協䌚理事長

【日時】2025幎07月31日 06:00
【提䟛】Business Journal

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。