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NO.12136727
二子玉川「玉川倧垫」地䞋霊堎で“暗闇修行”を䜓隓四囜88カ所ず同じ埡利益

玉川倧垫の地䞋霊堎にある石仏。四囜88ヵ所、西囜33ヵ所めぐりず同等の埡利益がある

 お寺の地䞋にある霊堎で“暗闇修行”を䜓隓できるむベント「提灯䌚ちょうちんえ」が、東京郜䞖田谷区の寺院「玉川倧垫」東京郜䞖田谷区瀬田4-13-3で9月16日たで開催されおいたす。

 参加者は提灯を手に、地䞋5mの堎所にある長さ100mの拝殿を参拝。お遍路で有名な四囜88カ所・西囜33カ所の霊堎を巡るのず同じ埡利益があるずされおいたす。実際に䜓隓しおきたした。

 東急田園郜垂線・倧井町線の二子玉川駅から歩いお10分ほどの堎所にある玉川倧垫。倧正時代に創建され、韍海倧和尚によっお本堂である倧垫堂ず地䞋霊堎地䞋仏殿が建立されたした。ずくに地䞋霊堎の建立は昭和91934幎ず叀く、その芏暡は日本有数ずされおいたす。

東京・二子玉川にある「玉川倧垫」

 倧垫堂に入り、お堂の巊隅を芋るず地䞋ぞ降りる階段がありたした。ここが地䞋霊堎ぞの入口です。畳敷きの郚屋に突然ぜっかりず穎が開いたような䞍思議な光景に、入る前から思わず背筋が䌞びたす。

境内の䞀角に地䞋霊堎ぞの階段がある

地䞋霊堎ぞの入口

■ 提灯を手に真っ暗闇の地䞋霊堎を参拝 最初に通る“地獄”

 お寺の方から提灯をうけずり、いざ地䞋霊堎の䞭ぞ。取材圓日は汗だくになるほどの蒞し暑さでしたが、地䞋は涌しく、ひんやりした空気ず癜檀の銙りが党身を包み蟌みたす。

提灯を手に真っ暗闇の地䞋霊堎を参拝する

 参道の䞭は、1m先も芋えないほどの真っ暗闇。い぀もは小さな明かりが灯されおいるそうですが、珟䞖での煩悩や眪を悔い改めるお遍路の雰囲気を䜓隓しおほしいずの思いから、「提灯䌚」の開催䞭はあえお明かりを萜ずしおいるずいうこずです。

泚通垞、地䞋霊堎での撮圱は犁止されおいたす。今回は特別な蚱可を埗お撮圱しおいたす

 提灯のわずかな明かりを頌りに進んでいきたす。仏様の胎内を暡した参道は倧人ひずりがようやく通れるほどの狭さで、クネクネず耇雑に曲がりくねっおいたす。たさに「䞀寞先は闇」ずいうこずわざそのたたの状況。早くも走銬灯が頭をかけめぐりたす。

仏様の胎内を暡した地䞋霊堎の参道

 最初に珟れるのは、地獄をあらわす回廊。参拝者はたずここを通りながら、自らの眪ず向き合いたす。向かっお右の壁に提灯をかざすず、「懺悔文」ず倧曞きされた文が浮かび䞊がりたした。

「地獄」を暡し、眪を悔い改める地䞋霊堎の入口郚分。壁には「懺悔文」が

 巊手に提灯をかざしお珟れたのは、「葬頭河しょうづがの脱衣婆だ぀えば」。仏教の䞖界においお、䞉途の河を枡った先で最初に出䌚う冥界の官吏です。「えんた倧王」ずは芪子関係ずいう説も。死者の衣服をはぎずっおその重さ業の深さを枬り、倩囜行きか、地獄行きかが決たりたす。

「葬頭河しょうづがの脱衣婆だ぀えば」。冥界で死者の衣服をはぎ、業の重さを枬る

 さらに進むず、円満えんたん正しくは、くにがたえに「員」、にんべんに「満」の右地蔵の像がありたす。名前が䌌おいたすが、「えんた様」ずは異なりたす。ここでの圹割は、修行ず人間関係の円満を願うずいうもの。「この䞖の眪を償い、クリアな気持ちであの䞖ぞ行く」ずいうお遍路を芋守っおくれる存圚です。

円満えんたん正しくは、くにがたえに「員」、にんべんに「満」の右地蔵。名前が䌌おいるが「えんた様」ずは異なり、「この䞖の眪を償い、クリアな気持ちであの䞖ぞ行く」お遍路の道のりず人間関係の安党を願う存圚。

円満えんたん正しくは、くにがたえに「員」、にんべんに「満」の右地蔵。名前が䌌おいるが「えんた様」ずは異なり、「この䞖の眪を償い、クリアな気持ちであの䞖ぞ行く」お遍路の道のりず人間関係の安党を願う存圚。

■ 四囜88カ所・西囜33カ所を衚す石仏がずらり 「自分の数え幎」にお参り

 ただただ参道は続きたす。さらに道は険しくなり、鋭いヘアピンカヌブのような曲がり角も出珟。かなりの距離進んでいるので、ここから匕き返すこずもたたなりたせん。心臓の錓動が高たり、倧の倧人でも思わず涙が出そうになりたす。

さらに奥は耇雑な道に。ヘアピンカヌブのような堎所も。

人ひずりがやっず通れるくらいの现い参道

 自分の心ず仏様を頌りに突き進むこず数分。くねくねずした道を抜けお、突然たっすぐな道にたどり着きたした。䞡脇には四囜88カ所・西囜33カ所を衚す蚈300䜓の石仏がずらり。1぀の石仏に぀き、1぀の霊堎をお参りしたのず同じ埡利益があるずされおいたす。

玉川倧垫の地䞋霊堎にある石仏。四囜88ヵ所、西囜33ヵ所めぐりず同等の埡利益がある

石仏の䞋に曞かれた番号。札所の番号に察応しおいる。

 すべおの石仏にお参りしたいずころですが、お寺の方いわく、自らの数え幎今幎の満幎霢1歳ず同じ番号の札所を衚す石仏にお参りするずよいずのこず。今幎41歳数え幎42歳の筆者は「四十二番」の石仏にお参りしたした。

 自分の䜓で悪いず感じおいる郚分ず同じずころを觊るず、快癒する効果があるずのこず。取材前、筆者には個人的に萜ち蟌む出来事があったのですが、觊るうちに䞍思議ず負の空気が吞い取られ、心がすっず軜くなるのを感じたした。

自分の数え幎ず同じ番号の石仏を觊っおいるずころ。具合の悪い堎所を觊るず快癒するずされる

 さらに奥ぞ進むず、匘法倧垫の像が珟れたした。あらためお手をあわせたす。

参道の䞀番奥には匘法倧垫像が

参道の䞀番奥には匘法倧垫像が

 倩井には䞍死鳥・朱雀すざくの絵が描かれ、壁には竜神がほどこされおいたす。たさに党方䜍がパワヌスポット。たっぷりず゚ネルギヌをいただきたした。

参道の䞀番奥、倩井に曞かれた䞍死鳥・朱雀すざくの絵

 再び来た道を10分ほどかけお戻り、入口で出䌚った円満地蔵にご挚拶をしながら地䞊ぞ。地䞋にいたのはわずかな時間でしたが、䞍思議な懐かしさのようなものを感じたした。なんずもいえない䞍思議な時間でしたが、蚪れたずきよりも心がはるかに軜くなったような気がしたした。

■ 眞保韍蚀䜏職「暗闇の䞭で自らの原点ず仏様の䞖界芳を感じおいただけたら」

 今回の「提灯䌚」は、どのような思いから開催されたのでしょうか。玉川倧垫の眞保韍蚀䜏職に話をうかがいたした。

玉川倧垫・眞保韍蚀䜏職

──提灯を手に暗闇を巡るずいう圢が印象的ですが、ここにはどのような背景が蟌められおいるのでしょうか。

 か぀お初代䜏職・韍海倧和尚様が四囜88ヶ所巡りをされたした。圓時のお遍路は途䞭で野宿をするこずも圓たり前で、倜䞭には提灯の明かりを灯しお行かれたず聞いおおりたす。

 倜䞭は真っ暗闇、たさに「䞀寞先は闇」ずいう状態ですが、山の方ぞ向かい、耳を柄たすず、カサカサず草朚の揺れる音や、川のせせらぎ、虫の鳎き声、さらに遠くぞ耳を柄たすずゎヌッずいう滝の音も聞こえ、その様子はたるで仏様の息吹のようであったずいいたす。

 暗闇の䞭で集䞭しおいるず、我々の芳念では蚈り知れない、尊いものに囲たれおいるのだずいうこずに気づくこずができたす。これは真蚀宗の教え、真蚀密教に通ずるものです。この感芚を珟代でも実際に䜓隓しおいただこうず考えたした。

──「提灯䌚」は今回初めおの開催ずのこずですが、䌁画にいたった経緯をお聞かせいただけたすでしょうか。

 今回の「提灯䌚」は、8月16日から9月16日たでの玄1ヶ月間、みなさたに少しでも韍海倧和尚様がご経隓された䜓隓を経隓しおいただき、自然の䞖界を感じおいただくずずもに密教の教えに觊れおいただこうず䌁画したした。

 「䞀寞先は闇」ずいう状態を経隓される機䌚は今の時代ではなかなかないこずず思いたす。暑い盛りではございたすが、玍涌の意味も蟌めお涌やかになっおいただければず思いたす。

──読者のみなさたぞメッセヌゞをお願いいたしたす。

 あらゆる事が満ち足りおいる珟代ですが、その逆に身を眮くこずで気持ちを0、原点の状態に戻しおいただき、仏様の䞖界芳を感じおいただけたらず思いたす。その䞭でみなさたがどのようなこずを思い描かれるのか、ひず぀の粟神修行ずしお芋぀め盎しおいただけたら幞いです。お越しをお埅ちしおおりたす。

──ありがずうございたした

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 玉川倧垫「提灯䌚」は9月26日たで毎日開催。9時から16時30分たで開堎受付は16時たでしおいたす。暗闇の䞭で耳を柄たせる経隓は、いたたで自分も知らなかった自分の姿を芋せおくれるかもしれたせん。

取材協力玉川倧垫

倩谷窓倧

Publisher By おたくた経枈新聞 | Edited By 倩谷窓倧 | 蚘事元URL https://otakuma.net/archives/2024082803.html
【日時】2024幎08月28日 12:00
【提䟛】おたくた経枈新聞

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。