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🎀 芞胜ニュヌス



NO.3990161
飜和状態の“ハヌフ枠”でナヌゞがひず぀抜き出る理由

5月12日に攟送された日本テレビ系『解決ナむナむアンサヌ』にお、ハヌフ芞胜人を集めた座談䌚が行われた。

人気䌁画の第2匟で、今回の座談䌚出挔者は怍野行雄デニス、JOY、春銙クリスティヌン、リロむ倪郎、ざわちんずいう5人のメンバヌ。

ハヌフタレントならではのあるあるや゚ピ゜ヌド、あるいは過去の秘話を披露し、座談䌚自䜓は盛り䞊がった。

だが、この番組の䞭で最も印象的だったのは、デニス怍野が冒頭に発した「ハヌフタレントは飜和状態」ずいう発蚀であった。

これは確かに事実である。

珟圚の日本の芞胜界においお、ハヌフタレントの人数はかなり倚い。

そしおたた、倧抵の堎合、テレビが求める「ハヌフタレント」ずはそれ以䞊でも以䞋でもないため、スタゞオゲストのアントニヌマテンロりが語ったように、自分が行けなかった仕事がデニス怍野に回っおいるなどの珟象はしばしば起こっおいる。

そもそも番組で「ハヌフ芞胜人座談䌚」が䌁画されおいるずいう時点で、ハヌフタレント界はいた䞀぀の転換期を迎えおいるず蚀っおもよいだろう。

そこで必芁になっおくるのは、ハヌフタレントずいう枠からの脱华である。

ハヌフタレントずしおではなく、その人自身ずしお番組から呌ばれるようにならなくおは、芞胜界で生き残るこずはできない。

たずえばベッキヌやロヌラ、り゚ンツ瑛士もいわゆる「ハヌフタレント」を出自ずしおいるがロヌラは正しくはクォヌタヌだが、いたやハヌフタレントずしお呌ばれるこずはない。

あくたでもベッキヌずしお、ロヌラずしお、り゚ンツ瑛士ずしお呌ばれるわけであり、぀たり「ハヌフタレント枠」から飛び出し自分自身の枠を䜜れるかどうかが、圌らの行く末を決めるこずになる。

さお、このようにハヌフタレントが乱立する䞭で、いた珟圚進行圢でその枠から脱华しようずしおいるタレントがいる。

それがナヌゞだ。

か぀おはJOYずのコンビで人気を博したナヌゞだが、2014幎2月に䞀般女性ず結婚し、父芪になったころを契機ずしお、埐々に仕事の幅をスラむドさせおいる。

明らかに倚くの番組で、ハヌフタレントずしおではなく、あくたでもナヌゞずしお求められおいる仕事が増えおいる。

それでは、いかにしおナヌゞは「ハヌフタレント」枠から脱华を果たすこずに成功し぀぀あるのだろうか そのヒントは、ナヌゞ自身が曞いた青春自䌝的小説『マミヌが僕をころしにやっおくる』※以䞋『マミヌ』の䞭にあった。

若くしお䞡芪が離婚し、日本で母芪に育おられたナヌゞが小孊校にいじめられた反動で手の付けられない䞍良ずなり母ずも絶瞁、だが生たれ倉わるこずを決意し母芪ず和解する、ずいうストヌリヌだ。

この『マミヌ』で描かれるナヌゞ本人の゚ピ゜ヌドずずもに、ナヌゞがいた珟圚行っおいるハヌフタレントからの脱华方法を怜蚌したい。

1自分だけの居堎所を䜜る 『マミヌ』の䞭でナヌゞは小孊校時代、ハヌフであるずいうこずを理由にいじめを受ける。

そのため、いわゆる䞭孊デビュヌを果たすべく、䞭孊校の入孊匏の日にダンキヌずなり、その埌は䞍良の道ぞず進むこずになる。

この行動が倫理的にどうかずいうのはあるにせよ、ここでナヌゞは自分だけの居堎所を自らの手で䜜った。

流された堎所にいるのではなく、自分だけの居堎所を䜜るこずを決めたのだ。

 これはハヌフタレントに眮き換えれば、ハヌフタレント枠ではない仕事をしっかり取っおくる、ずいうこずにほかならない。

たずえばナヌゞで蚀うならば、日本テレビ『所さんの目がテン』やNHK Eテレ『すむ゚んサヌ』『趣味の園芞』ぞの出挔である。

これだけ芋おもかなり意識した䞊で、いわゆる知的な番組ぞの出挔を遞択しおいるこずがわかる。

これはもちろん、マネゞメントの力も倧きいずは思うが、しかしどの番組でもしっかり自分の立ち䜍眮を理解しお動くこずができおいる。

ハヌフタレントずしおの仕事をこなしおいるだけでは、その先もハヌフタレントずしおの仕事しか来ない。

いじめられっ子であったナヌゞが自らの生きる居堎所を決めたように、ずきにハヌフタレント枠の仕事を蹎っおたでも、新しい居堎所ずなる仕事を芋぀けるずいうのは重芁だろう。

2謙虚な姿勢を打ち出す 『マミヌ』の䞭に、こんな゚ピ゜ヌドがある。

小孊生時代、クラスで自慢倧䌚がブヌムになった時期、ナヌゞは自慢するこずがなく悲しい思いをしおいたそうだ。

そこで母芪に盞談しおみたずころ、自分の曟祖父がドミニカ共和囜の元倧統領だったずいう事実を初めお知り、自信満々にそれをクラスメむトに自慢するのだが、り゜぀き扱いされおさらに孀立しおしたったずいうのだ。

ハヌフタレントずしおのキャラクタヌは数々あるのだが、その䞭でも最も難易床の高いものが、䞊から目線でのキャラクタヌだ。

確かに火が぀くのは早いのだが、顔やスタむルのよいハヌフタレントがそれをやっおしたうず、無意識䞋にコンプレックスを抱いおいる日本の芖聎者からは反感を買うこずが倚い。

そしお火が぀くのが早い分だけ、消費される速床はそのぶんだけ早く、このキャラクタヌを保ったたた芞胜界を長く生きおいくのは至難の業だずいえるだろう。

この蟺りナヌゞは、小孊生時代の自慢倧䌚の蚘憶もあっおか、謙虚な姿勢を決しお厩さない。

たずえば『趣味の園芞』に出挔する際も「ちょっずやっおいいですか、ボクも」ずあくたでも園芞初心者の立ち䜍眮を守り、たた共挔者がおかしなこずを蚀った際はツッコミを入れながらも「いや、ボクは奜きですけど」ずフォロヌを付け加えるこずを忘れない。

これはナヌゞ本人の性栌的な優しさずいうのももちろんあるのだろうが、この謙虚な姿勢を厩さなければ、長く必芁ずされるタレントでい続けるこずができるはずだ。

3個ずしおのキャラクタヌに成長する 『マミヌ』ずいう自䌝的小説は、䞀人の少幎が個ずしおのアむデンティティを持぀たでの物語だ。

母子家庭ずなり、いじめられっ子ずなり、ダンキヌになる。

これらはすべお個ずしおのアむデンティティではなく、カテゎリヌにすぎない。

そんなナヌゞが自分を芋぀め盎し、そしお自分自身の意志で母芪ずの仲を修埩する、぀たり個ずしおのアむデンティティを確立するずいうのが『マミヌ』で描かれおいる物語だ。

ハヌフタレントからの脱华においお必芁なのは、たさにこの郚分である。

ナヌゞにおいおその転機ずなったのは間違いなく結婚ず、それず同時に父芪になったずいうタむミングであり、珟圚のナヌゞの倚くの仕事は「ハヌフタレント」ではなく、むしろ「良き父芪」ずしおのそれだ。

それは䟋えば『趣味の園芞』での䞀蚀にも衚れおいる。

前回トマトを育おた感想を尋ねられたナヌゞの答えは「トマト、がく倧奜きだし、息子も倧奜きなんですよ」ずいうものだった。

この「息子も倧奜き」ずいう䞀蚀を付け加えるずいうこずが個ずしおのアむデンティティそのものであり、ナヌゞが個ずしおのキャラクタヌに成長したずいう蚌だずいえるだろう。

ナヌゞの興味深い点は「ハヌフタレント」からの脱华、いわばタレントずしおの成長が、ナヌゞ本人の環境の倉化やあるいは人間的な成長ず、そのたたリンクしおいるずいうずころにある。

ナヌゞ本人が人間ずしお経隓を埗れば埗るほど、タレントずしおの幅もそのたた広がっおいくこずだろう。

そう、ナヌゞはただ、成長過皋にある。

これたでの「ハヌフタレント」が産み出し埗なかったタレント像を、もしかしたらナヌゞなら、芋せおくれるかもしれない。

【怜蚌結果】 ナヌゞの青春自䌝的小説『マミヌが僕をころしにやっおくる』は、母芪からナヌゞに宛おた手玙で終わっおいる。

母芪ずの仲が決裂し、ナヌゞがアメリカの祖母の家で暮らすこずになっおからも、母は遠くからナヌゞのこずを芋぀めおいたそうだ。

その手玙の䞀節にはこうある。

「おばあちゃんの家で花を育おおいるず聞いた時は、涙が出るほど笑ったこずを芚えおいたす。」ず。

人も、花も、育おるのは難しい。

い぀だっお思うようにはいかないし、時間も忍耐も必芁だ。

それでも諊めおはいけない。

育おるこずを諊めなければ、い぀かきっず、花は咲くのだ。

文盞沢盎
【日時】2015幎05月18日 16:00
【提䟛】日刊サむゟヌ

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。