
ガザ地区では、「ハマス」によって捕らえられていた3人の人質が解放され、同時に刑務所に収監されていた多くのパレスチナ人も釈放された。
アメリカ出身の人質も解放
2月1日、「ハマス」によって人質にされていた3人、Keith Siegelさんと、Ofer Kalderonさん、Yarden Bibasさんが、ガザ地区の南部と北部で解放され、赤十字の職員に引き渡された。
Keith Siegelさんは、アメリカのノースカロライナ州出身だったが、2023年の10月7日の「ハマス」によるイスラエル南部への越境攻撃の際、妻のAvivaさんと共に連れ去られたという。
妻のAvivaさんは、2023年の停戦中に解放されていたが、今回の停戦でKeithさんも解放されることになった。Keithさんは痩せていたが、解放を見守っていた多くの人々が安堵の声を上げたという。
183人のパレスチナ人も釈放
人質の解放と同時に、イスラエルによりヨルダン川西岸地区の刑務所に収監されていた183人のパレスチナ人も釈放され、バスで移送されたという。
ヨルダン川西岸地区では、バスに乗せられたパレスチナ人を出迎え、多くの人々が喜びの声を上げたそうだ。
またバス数台が、ガザ地区南部のハンユニスにも到着し、パレスチナの人々が出迎えた。釈放されたパレスチナ人の中には、20年近くも刑務所に収監されていた人もいたと言われている。
ヨルダン川西岸で14歳の少年が死亡
一方、ヨルダン川西岸地区では、イスラエル軍の攻撃が続いており、北部のジェニンでは、イスラエル軍のドローン攻撃により14歳の少年が死亡した。
イスラエル軍もこの攻撃を認めており、「ジェニン地区で武装テロリストを攻撃した」と述べたという。
イスラエル軍はパレスチナの戦闘員を掃討するという名目で、すでに12日間もヨルダン川西岸地区を攻撃し続けており、これまでに少なくとも20人のパレスチナ人が殺害されている。
イスラエルのネタニヤフ首相は、今後アメリカを訪問し、2月3日にはガザ地区での停戦の第2段階に関する協議を開始するという。(了)