
タイ政府は、中国政府が自国民に対してタイへの渡航を禁止または制限したという一部SNS上の噂について、「事実無根」であると公式に否定しました。2025年5月8日の各報道が伝えています。
観光・スポーツ省のナッタリヤー・タウィウォン事務次官は、「タイ政府が関係機関を通じて確認したところ、中国当局からは渡航禁止や注意喚起は一切出されていない」と強調。現在、SNSや一部で広まっている誤解は、正当な情報に基づくものではないと説明しました。
一方で、少数ながら悪意ある人物が中国人旅行者に対して電話などでタイ渡航に関する不安を煽っているケースも報告されており、その多くは地方都市に集中しているとのことです。これについて、タイの治安当局は「意図的な妨害行為」として、関係者の特定と摘発を進めているとしています。
また、現在も中国国内のパスポート申請・更新時のシステムにおいて、「タイへの渡航には注意が必要」といった過去の地震時に表示された警告メッセージが残っている事例が確認されています。これについてタイ側はすでに中国当局へ削除を要請済みで、現在は早急な修正作業が進行中です。