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チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が2日、伝統的な「輪廻(りんね)転生」に基づく後継者選定を明言した。
その影響力を警戒する中国政府がチベットへの弾圧を強める恐れがある。最近も同政府の関与が疑われる高僧の不審死が起きていた。
インド北部ダラムサラに拠点を置くチベット亡命政府などによれば、著名な同教指導者トゥルク・フンカル・ドルジェ師(56)が3月25日、ベトナム最大都市ホーチミンのホテルで現地警察と中国の諜報(ちょうほう)員に身柄を拘束された。3日後、現地の公安事務所に引き渡され、その日のうちに死亡した。
ドルジェ師は中国青海省ゴロク・チベット族自治州を拠点にチベットの言語や文化の保存活動に熱心に取り組み、中国政府の同化政策に抵抗してきた。
昨年、同政府が認定し...
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