
BRICS拡大会合でAI・貿易・多国間主義で連携強調
2025年BRICS首脳会議の拡大会合が7月6日、ブラジル・リオデジャネイロで開催され、35カ国の首脳や国際機関の代表が参加した。会議に出席したファン・ミン・チン首相は、グローバルな課題に対する協調の必要性を訴え、3つの具体的な提案を行った。
第一に、「多国間主義の再活性化」。BRICSとグローバルサウス諸国は、国連憲章と国際法に基づく対話と協力を通じて、世界の統治制度の改革、とりわけ国連、WTO、IMF、世界銀行の構造改革を推進すべきだと指摘した。
第二に、「自由貿易と技術協力の推進」。各国の正当な利益を尊重しながら、貿易・投資の自由化、サプライチェーンの連結、技術移転、人材育成などを通じて、持続可能な成長を支える必要があると述べた。
第三に、「AIの活用とガバナンス」。AIの発展を人間の幸福のために活かすべきであり、倫理に配慮した国際的なAI管理体制を構築することが重要であると強調した。
この発言により、ベトナムの国際的な役割と多国間枠組みへの責任ある貢献を明確に示すとともに、参加した各国首脳からは高い評価を得た。
二国間会談も精力的に
同日、チン首相はキューバ、南アフリカ、世界保健機関(WHO)、アジアインフラ投資銀行(AIIB)などの首脳と個別に会談した。
特にWHOのテドロス事務局長には、ベトナムの地域医療制度強化への協力を要請し、AIIBには鉄道インフラの大型プロジェクト支援を求めた。AIIB側も、ベトナムの構造改革を支えるプロジェクトへの継続支援を約束した。
投稿 【国際】チン首相、BRICS首脳会議で3つの提案 は ACCESS ONLiNE に最初に表示されました。