中型の台風11号「ポードル」が勢いを増し、13日午前6時頃に暴風域が台湾本島にかかり始めた。中央気象署は海上・陸上の台風警報を発表。気象情報サイト「観気象看天気」によると、台北は通常通り出勤・通学となっているが、黒潮の暖流を取り込んだヤナギは予想以上に強まり、市街地で「ほぼ休業・休校基準」に迫る9級(約20m/s)の突風が吹く恐れがあるという。
中央気象署の最新情報によると、13日午前6時現在、台風中心は台東の東南東約170kmにあり、時速30kmで西北〜西北西に進行中。この3時間で勢力はわずかに強まり、7級風(15m/s以上)の暴風半径は150kmから180kmへ拡大した。気象予報センターの劉宇其主任は「台風の目が非常に明瞭で、正午前後に台東付近へ上陸、その後夕方頃に嘉義〜台南付近から台湾海峡へ抜ける」と述べた。台東沿岸や緑島・蘭嶼では15〜16級(約45〜50m/s)の非常に強い突風が予想されている。
台風および外側の雨雲の影響で、全台湾で短時間の激しい降雨が発生する恐れがあり、中央気象署は18の県市に豪雨または大雨警報を発表。
● 大豪雨:高雄市、屏東県、花蓮県、台東県
●豪雨:嘉義県、台南市、宜蘭県
●大雨:台北市、新北市、桃園市、新竹県、苗栗県、台中市、彰化県、南投県、雲林県、嘉義市、澎湖県
「観気象看天気」によれば、台風11号(ポードル)は移動しながら黒潮の熱エネルギーを取り込み、下層構造が非常に安定かつ強固な状態を維持。台北からまだ約210km離れている時点でも断続的な降雨が見られ、東部では降り続いている。上陸後、台湾海峡へ進む過程で地形と気流による「コーナー効果」が働き、北台湾では風がさらに強まる見込み。特に台北市内では9級の強風が吹き、休業・休校基準に迫る可能性があるとして、外出時の警戒を呼びかけている。
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