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自民党の岸田文雄前首相や麻生太郎最高顧問ら首相経験者が参院選(20日投開票)の応援に奔走している。報道各社の情勢調査で自民の苦戦が伝えられており、非改選議席と合わせて参院の過半数を維持できる50議席割れも現実味を帯び始めた。結果次第では石破茂首相(自民総裁)の退陣も含めて政局が一気に流動化する可能性があり、来る政局で主導権を握る狙いが透ける。
■「勝ってもらわなければ困る」
「衆院は与党の数が足りず、なかなか物事が決められない。参院選でも自民が負ければ間違いなく日本の政治は漂流する」
岸田氏は9日夜、山梨県中央市の公共施設で開かれた自民現職の会合で訴えた。
山梨選挙区(改選数1)は自民現職と、国民民主党が擁立した前山梨県知事の新人が接戦を繰り広げる。岸田氏は「ある...
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