3080元(約6万2000円)のプラダのフェイスクリームが大人気になったのに続き、今度はディオールが好きな色を選んで中身を入れ替えることができる高級口紅「ルージュプレミアム」を発売した。価格は約4307元(550ユーロ、約8万7000円)と超高額で、ディオールの話題が再びSNS・微博(ウェイボー)の検索トレンド入りを果たした。
こんなに高価な口紅はそれほど価値があるものなのか。トレンド分野の専門家の張培英(ジャン・ペイイン)さんは、「高級消費財ブランドがコスメ製品を打ち出すのは、今やブランドが若者層を引き寄せるために行う定番スタイルになっている。マーケティングの視点でいえば、ディオールが『史上最も高価な口紅を発売』すれば話題になり、ブランドに消費者の注目を集めやすくなり、露出も増える」との見方を示す。
ディオールの超高額の口紅から容易にうかがえるのは、高級消費財ブランドがコスメ産業に進出する場合、コスメ分野の中でも高級な消費財に取り組む必要があるということだ。実は、ディオールはこうした動きをする最初のブランドではない。
2020年に発売されたエルメスの口紅の販売価格は760元(約1万6000円)。プラダは今年の8月初めにも口紅を発売した。その販売価格は395元(約8000円)だ。少し前にシャネルが世界で発売したプレミアム口紅「トランテアン ル ルージュ(31 LE ROUGE)も1380元(約2万8000円)と非常に高額だ。
高級消費財ブランドがコスメ産業に進出する道のりでは、口紅など相対的に購入しやすい製品を中心にすることが多いといえる。利益率の高いコスメ業務は、若年層に高級消費財ブランドに触れる、理解する機会をもたらしている。こうした若年層は購買力が高まるのにともなって、将来はメーンの製品を購入するお得意さまになる可能性がある。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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