子供たちが見ていた人魚ショーで、ホラーなアクシデントが発生した。透明水槽に入って人魚を演じていた女性パフォーマーが、魚に襲われたのだ。観客が撮影した動画がSNSで拡散されている。
中国の水族館で
この事故は、中国·雲南省シーサンパンナ·タイ州自治区にある「シーサンパンナ原始森林公園（西双版纳原始森林公园）」の水族館で起こった。
拡散されている動画の冒頭では、巨大水槽の中を泳ぐ魚たちに混じって、ビキニのトップと人魚の尾ひれを着けた女性パフォーマーが、優雅にポーズをつける様子が映っている。報道によれば、彼女はロシア出身の水中パフォーマーで、名はマーシャという。
マーシャさんは、水槽の前にいる親子連れに向かって手を振り、浮上しようとするのだが、その時、彼女の頭のあたりを通りかかった巨大魚が、何の前触れもなくいきなり彼女の頭に噛み付いたのだ。
観客たちは一斉に悲鳴をあげ、マーシャさんの顔は一瞬魚の口の中に完全に挟み込まれる。だが、必死にもがいた彼女はすぐに脱出して難を逃れる。
下にあるのはXで拡散されている動画。
ロシアのメディアによれば、巨大魚はこの時、マーシャさんのゴーグルと鼻クリップを剥ぎ取り、頭部と首、目に傷を負わせたとのこと。
水族館側は隠蔽する気だったか
マーシャさんがメディアに話したところによると、彼女の雇い主である「シーサンパンナ原始森林公園」の担当者は、この事故の直後、痛がっている彼女に、水槽に戻って演技を続けるよう命令したそうだ。
また、公園側は彼女に、この時のことを人に話したり、動画をSNSでシェアすることを禁じていた。しかし動画はすぐさま抖音（Douyin/中国版TikTok)で話題になり、現在、他のSNSでも拡散されている。
事故のあった水槽は淡水魚用のもので、メコン川と長江に生息する魚が飼われていた。マーシャさんを襲った魚の具体的な種類は公表されていない。（了）
