
タイ軍は2025年6月11日、サケーオ県の4つの国境検問所における越境制限を緩和し、タイ国内に住む約2,000人のカンボジア人児童らが日常的にカンボジアの学校へ通えるようにしました。
サケーオ県入国管理局長のナパッタラポン・スパポーン警察大佐によれば、今回の措置は人道的な観点と、両国民の友好関係維持を目的としたもので、対象の児童には越境許可証は不要とのことです。
緩和措置の適用時間は毎日午前6時〜8時、および午後5時〜8時で、この時間帯に通学および帰宅が可能となります。
対象の検問所は、アランヤプラテート郡のクロンルアック(Klong Luek)、バーンノンプルー(Ban Nong Prue)、バーンカオディン(Ban Khao Din)、そしてタープラヤー郡のバーンタープラヤー(Ban Ta Phraya)の4ヶ所です。
なお、観光客や保護者など、学生以外の一般の越境は午前9時〜午後4時の間に限られます。
この緩和措置は、5月28日にウボンラチャタニー県のチョンボーク峠で発生したタイ・カンボジア両軍の衝突(カンボジア兵1人死亡)を受けて、サケーオ県を含む4県で導入された国境管理強化の一部を見直したものです。