2025年6月11日午後2時、イスラエル・テルアビブからのエル・アル航空便により、ガザ地区で亡くなったタイ人労働者 Nattapong Pinta さんの遺体がスワンナプーム空港に到着しました。空港では外務省および労働省の関係者、駐タイ・イスラエル大使館の代表らが出迎え、棺に花輪を捧げて黙祷を捧げるなど、厳粛な追悼式が行われました。
Nattapong Pinta さんは、2023年にイスラエルで武装勢力に拉致されたタイ人3名のうちの1人です。3人はいずれも死亡が確認されていますが、今回、遺体が本国に戻されたのは Nattapong さんのみで、残る2人の遺体は現在も発見されていません。
外務省は遺族に深い哀悼の意を表すとともに、引き続き残る2人の遺体の発見と帰還に向け、イスラエル側と連携して対応を続けるとしています。また、ガザ地区で続く人道的危機の解決と、平和的な紛争収束に向けた国際的な努力を関係各国に呼びかけています。
遺体は今後、出身地に移送され、宗教儀式が執り行われる予定です。空港では遺族も立ち会い、最愛の家族との静かな再会を果たしました。