
2025年6月23日、タイ陸軍はタイ・カンボジア国境沿いの全7県において、すべての国境検問所を閉鎖したと発表しました。これは、国境地域における安全保障上の脅威、特に「コールセンター詐欺」や「ハイブリッド詐欺」などの越境型犯罪への対抗措置の一環です。
閉鎖対象となったのは、ウボンラチャタニ、スリン、シーサケート、ブリラム、サケーオ、チャンタブリー、トラートの7県。すべての人・車両の出入り、商取引を禁止する一方で、人道的配慮として、緊急医療や教育目的での越境は必要に応じて許可されるとのことです。
今回の措置は、陸軍および海軍の国境部隊により段階的に実施されてきたもので、政府の安全保障政策およびタイ・カンボジア間の緊張関係に対応した判断とされています。