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岐阜県警が捜査本部設置　高齢者５人死傷、事件性含め全容解明へ

岐阜介護施設死傷
　岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で高齢入所者５人が相次いで死傷した問題で、県警は８月２３日、事件性の有無などを調べるため、岐阜県警高山署に捜査本部を設置した。７月末からの約半月間に死傷者が集中していることや、社会的反響の大きさを考慮。約６０人態勢で全容解明を進める。


　５人は４階建ての施設のうち、認知症専門フロアの２階に入居。死亡したのは男性（８０）、女性（９３）、女性（８７）の３人で、９０代の女性２人が胸部にけがをして入院している。

　８０歳男性は７月３１日、食事中に喉を詰まらせて意識不明になり、搬送先の病院で死亡した（施設は県にこの事案を報告していなかった）。死因は誤嚥（ごえん）による窒息。８月６日にはわ93歳女性が自室で倒れているのが見つかり、翌日に脳挫傷で死亡。８７歳女性は１２日、体調が急変したため病院に搬送され、翌日死亡した。司法解剖の結果、死因は折れたあばら骨が刺さって肺の中に血液がたまる外傷性血気胸だった。