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日本では解散命令が下された統一教会(世界平和統一家庭連合)。しかし韓国では、総工費500億円とも言われる“超巨大聖地”が完成し、大々的な合同結婚式まで行われていた。尹政権との癒着疑惑もくすぶる教団の「今」を、現地ジャーナリストのノ・ミンハ氏がレポートする。
6月初旬、筆者は京畿道加平郡雪岳面にある、いわゆる“統一教マウル(村)”を通りかかった。山中には遠くからでも目に入る巨大な建築物がそびえていた。
その宮殿のような建物は「天正宮」と呼ばれ、統一教会の創設者・文鮮明総裁とその妻・韓鶴子(ハン・ハクチャ)氏を神格化する“聖地”の象徴である。下には、これまた巨大な「天苑宮」が続く。こちらは今年4月に開館したばかりの統一教会の博物館で、敷地面積は約5万6,200平米、延べ床面...
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