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■日本で活躍する外人が好む食とは?
プロ野球はキャンプまっただ中、各チーム来るべきシーズンに向けて準備に余念がないのです。
ファンにとって気になるのは、ドラフトで入団した新人選手、FAやトレードでやってきた中堅・ベテランどころと並んで、新戦力の外人選手。
同じ野球というスポーツに取り組むにしても、環境が大きく変わる日本へ来るのです。
いかにチーム、いや日本に馴染むかというのは大きな問題。
特に食のハードルは高いようで、日本の食がマッチしたらその外人は当たりも同然。
昨年のパ・リーグホームラン王、日本ハム・レアード選手は、大の寿司好きとして知られていますし、今や阪神のエース、メッセンジャー投手は、日本人も真っ青になるほどのラーメン通。
そして、大抵の外人が日本の食べ物で一番抵抗なく受け入れているのが焼肉、首脳陣と外人選手のミーティング場所として焼肉店は実に良く使われています。
寿司、ラーメンそして焼肉、これらの食事を好むことが、活躍できる外人選手の条件と言ってもいいでしょう。
■一番勢いがある外食は焼肉である!!
これら外人選手が好むことが望ましい3つの外食を、全国にある店舗数で見てみましょう。
寿司店は約2万5,000、ラーメン店は3万5,000、そして焼肉店が2万です。
これらに対して、コンビニの店舗数が全国で5万6,000といいますから、3つが日本の外食を支えていることについては同意いただけるはずです。
しかし、寿司店が回る系のチェーン店による淘汰が進み減少傾向、ラーメン店が飽和状態で横ばい傾向にあることに対して、焼肉店は増加傾向、さらには一人あたりの利用単価も上昇傾向ということで、今、非常に熱いのが焼き肉なのです。
■ただ肉を焼くだけと思っていたら大間違い
外食の欠くべからざる3強の1つ、そしてその順列を高めつつある焼き肉。
これをただ、肉を焼くだけという底の浅い料理であると思い込んでいる人は、オヤジのスミにも置けません。
例えば沖縄、本土から遠く離れている上に米軍基地の影響も色濃い沖縄、独特の食文化でも知られているのですが、やはり焼肉についても独特。
沖縄の焼肉店に常備されているのが、イギリス生まれの「エーワンソース」、というか沖縄の人たちにとって肉といえばエーワンソースだとか。
独特の酸味があるソースは沖縄の強い地方色ばかりか、一口に焼肉と括ってはいけない奥深さを感じさせてくれます。
■実は焼肉のメッカは長野にあったりする!!
地域性、では焼肉が盛んな地域を見ていきましょう。
北海道の北見市、日本有数の食牛の産地ですからこのことについてはあまり意外性がありません。
また、三重県の松阪市が焼肉店が非常に多いことで知られていますが、これも松阪牛あってのこと「ふーん」といった感じです。
しかし、この2つの都市を抑えて、人口あたり最も焼肉の店舗が多いのが長野県南部に位置する飯田市であることには驚きを隠せません。
その店舗数はコンビニよりも多いといわれるぐらいですから、まあ異常ともいえる焼肉店密度。
その理由は信州一の畜産地域だったからとか、狩猟が盛んで肉食に対する抵抗が大昔から薄いとか、様々なところにあるようで、ハツやコブクロ、ガツといったホルモン系が名物となっているといいます。
どうです、焼肉って奥深くないですか?
■オヤジが食うべきは焼肉でしょう
にも、焼肉といって関西在住の人々が連想するのは間違いなく鶴橋ですし、人口あたりの焼肉店舗数が多い県で調べると、なぜか石川県や福井県といった北陸地方が1位と2位にランクインします。
肉をただ焼いて食べるだけ、まあ男らしいオヤジフードの代表格、焼肉ですがちょっと視線を変えると様々な面白いことが浮き彫りになるものです。
さあ、ちょっと寒いですが焼肉と生ビールで、今夜は行っておきますか?
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