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世界で最も小さなネコの化石、中国の洞窟内で発見

中国の洞窟内で、非常に小さなネコの化石が見つかり、注目を集めている。

中国東部の洞窟内で発見

ネコ科の動物の化石が見つかったのは、中国東部の安徽省東至県に位置する華龍洞遺跡だ。

この洞窟内には、約30万年前に人類の祖先が住んでいたと考えられ、中国科学院の古脊椎動物学・古人類学研究所(IVPP)の研究者らが発掘を続けてきたという。

そして先日、研究者らは科学誌「Annales Zoologici Fennici」において、これまで知られている中で、最も小さなネコの化石を発掘したと発表した。

「クロアシネコ」に匹敵

発見された化石は、絶滅したヒョウの下顎の断片で、このネコ科の動物はその後、研究者により「Prionailurus kurteni」と名付けられたという。

「Prionailurus kurteni」は現代の飼い猫よりも小さく、ネコ科の動物の中でも最小とされ、アフリカ南部に生息する「クロアシネコ」に匹敵すると考えられている。

IVPPの研究者によれば、通常ネコ科の動物の骨は、生息地の森林で急速に腐敗が進むため発見は難しく、今回は洞窟の環境によって保存されたと考えられるという。

「Prionailurus kurteni」の発見は、先史時代のネコ科の動物の多様性の高さを示唆しているそうだ。

華龍洞遺跡は2013年から発掘が進められ、これまでに数十体の古代人の骨や石器なども発見されており、洞窟に残された古代人の食べかすが、ネズミや小さなネコを招き寄せた可能性があるという。

ただし今回発見された顎の骨に、屠殺された形跡がないことから、古代人がこのネコを食べていたかどうかは、明らかになっていない。

今回の研究には、スウェーデン自然史博物館や、中国の東北林業大学の研究者も参加しているそうだ。(了)

【日時】2025年01月16日 11:45
【提供】Switch News

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