海で波が四角形になる様子を漁船の乗組員が目撃し、その動画が公開されている。
チェス盤のようなパターンが広がる
この奇妙な現象はトルコ沖のエーゲ海で撮影されたが、正確な日時は明らかになっていない。
当時、海面の波が四角の形になり、ちょうどチェス盤のようなパターンが広がっていたという。
しかしこのような波は船舶にも危険とされ、動画にも漁船の乗組員が心配そうに海を眺めている様子が映っていた。
非常に危険な「クロス・シー」
この四角い波の現象は「クロス・シー（cross sea）」とも呼ばれ、異なる速度と軌道で移動する2つの波によって発生するという。
しかもこの波のパターンは、船舶によっては航行が非常に難しく、高さが10フィート（約3m）近くに達する強力な波を発生させるそうだ。
このため四角い波は、多くの船の難破を引き起こし、海で泳いでいる人は流される危険もあり、ボートの航行にも脅威になると言われている。
欧州宇宙機関によると、1995年から1999年の間に収集されたデータでは、船舶事故の大部分が「クロス・シー」により発生していることがわかったという。
実際、反対方向からの異なるうねりにより、2つの競合する流れと戦っているような感覚に襲われるそうだ。
このため経験豊富なサーファーやボート乗りは、この現象が起きたら水から上がるとも言われている。（了）
(@volcaholic1) 