
バンコク都は、Googleと連携してAIとビッグデータを活用した交通信号の最適化プロジェクト「Project Green Light(プロジェクト・グリーンライト)」を進めています。この取り組みは2025年2月から始まり、交差点の信号のタイミングをリアルタイムで調整することで、交通の流れをスムーズにし、PM2.5の削減も目指しています。
AIによる分析で信号の切り替えタイミングを調整することで、車の停止時間を最大30%削減できるとされており、すでにバンコク市内の50ヶ所以上で信号の調整が行われました。この結果、渋滞の緩和や移動の効率化が期待されています。また、温室効果ガスの排出量も約10%削減できる見込みです。
さらに、スマートフォンのGPSなどから得られる「プローブデータ」を活用し、人々の移動パターンを分析することで、信号の見直しや道路の使い方を最適化する取り組みも進んでいます。現在は、ラチャテーウィー交差点、ラマ9世交差点、タクシン橋などで試験的に運用されています。
バンコク都では、今後もテクノロジーを活用して交通環境の改善に取り組むとし、問題のある交差点などについては「Traffy Fondue(トラッフィー・フォンデュ)」を通じて情報提供を呼びかけています。