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ボーイング737型機、また異常春秋航空日本便が関空に緊急着陸
春秋航空日本のボーイング737機が月曜日に日本大阪の関西空港に緊急着陸した。写真は大阪関西空港の入国ロビーの資料写真。(AP通信)

6月30日午後8時50分ごろ、上海浦東空港発・東京成田空港行きのボーイング737型旅客機が、大阪・関西国際空港に緊急着陸した。日本国土交通省大阪航空局によると、機内には乗客および乗員あわせて191人が搭乗していたが、全員にけがや体調不良はなかったという。

当該便は、JL8696/IJ004便で、日本航空とその傘下の格安航空会社「春秋航空日本」によるコードシェア便である。

共同通信の報道によれば、国土交通省の発表として、機内の一定の気圧を保つ「与圧システム」に異常を知らせる警報が作動し、機内で減圧が発生した可能性があるという。操縦士は航空管制に対して緊急事態を宣言した上で、関西国際空港への着陸を決定した。現在、国土交通省が詳しい原因を調査している。

日中合弁の格安航空会社

中国本土の新京報の報道によると、「春秋航空日本」は2012年に設立された中日合弁の格安航空会社であり、中国の春秋航空と日本航空が共同出資したものである。2021年6月には、日本航空が筆頭株主となり、春秋航空は33%の出資比率を維持している。

一方、春秋航空の公式ウェブサイトが7月1日に掲載した最新の発表によれば、「春秋航空日本」の複数の便が運航を取りやめた。中には、東京・成田発上海・浦東行きのIJ001便や、浦東発成田行きのIJ002便などが含まれており、いずれも「運航機材の調整による影響」を理由としている。

同社の発表によれば、対象便の予約客は、欠航便の出発予定日から30日以内であれば、同一路線・同社運航の空席のある便への無料変更、あるいは払い戻しを選択することができる。払い戻しの場合も、出発予定日から30日以内であれば全額返金に応じるとしている。

もっとも、「春秋航空日本株式会社」は独立した法人であるものの、その航空券は中国の春秋航空が代理販売しており、販売経路の一つとなっている。なお、「運航機材の調整による影響」として複数便が欠航となった理由について、関係者は取材に対し「運航予定の航空機が不具合の影響を受けたため、現在運航を停止している」と説明している。

米国著名航空機製造会社ボーイング。(AP通信)

システム故障の疑い

中国のベテラン機長・陳建国氏は、新京報の取材に対し、航空機は通常、高度3万フィート(約9,000メートル)から4万フィート(約1万2,000メートル)の間で巡航飛行を行っていると指摘した。この高度では空気が希薄で気温も非常に低いため、機内を乗客が快適に過ごせる環境に保つには、空気の濃度と温度を調整する必要があり、そのために与圧システムが不可欠である。

通常、機内は与圧されており、その空気の濃さは地上の大気圧に比べて高く、標高8,000フィート(約2,400メートル)相当の気圧が保たれている。これは登山でこの高度まで登ったときの空気に近い状態である。機内の温度はおおむね24度前後に設定されており、乗客が普段通りの服装で快適に過ごせるよう配慮されている。

陳氏によれば、与圧システムが何らかの理由で故障すると、機内の気圧を十分に保てなくなる可能性があるため、操縦士は速やかに機体を安全な高度まで降下させる必要があるという。通常は高度3,000メートル前後、または山岳地帯を飛行している場合には、最低安全高度までの降下が行われる。

また、飛行経路に山岳地帯や高原地帯が含まれているかどうかに応じて、操縦士は判断を行うという。万が一の減圧時には、機内の酸素マスクによって乗客に15分から22分程度の酸素が供給され、その間に機体は高高度から安全高度まで降下する設計となっている。

体験者:遺書を書いた

新京報の報道によると、当該便に搭乗していた乗客の呉さんは、離陸から1時間余りが経過した頃、客室内で酸素マスクが落下し、機体が高度1万メートルから「継続的に降下」し始めたと証言している。降下は10分以上続いたという。

呉さんは、「客室乗務員も酸素マスクが降りてきたのを見て、数秒間固まっていた。その後、ようやく前方へ走り出したが、顔には動揺の色が見えた」と語っている。

また、「急激に機体が沈み込むような感覚があり、本当に恐怖を感じた。遺書を書き終えたときには涙が出そうだった。200字ほどで5行くらい書いた。夫に母のことを頼み、保険や銀行のパスワードもすべて伝えた」と、当時の状況を振り返った。

【日時】2025年07月02日 11:48
【提供】風傳媒

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