
バンコク都は、視覚に障害のある市民の健康促進と福祉支援を目的としたスポーツプログラムを開始しました。イベントはバンコク盲学校で実施され、障害者能力開発基金の支援を受けて開催されました。2025年7月6日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
参加者たちは、綱引き、縄跳び、陸上ボート、反射神経を使ったゲーム、二人三脚といった多様な競技に挑戦。いずれの種目も、視覚障害を持つ方々が安全かつ安心して参加できるよう工夫が施されており、身体を動かす楽しさと地域とのつながりを感じられる催しとなりました。
バンコク都庁は、誰もが暮らしやすい都市を目指し、インクルーシブな取り組みを拡大しています。これまでに400人以上の視覚障害者を公的な職務に採用してきたほか、高齢者や障害者が利用しやすい都市インフラの整備も進めています。
具体的には、BTS駅とタイ盲人協会、ラマティボディ病院を結ぶスカイウォークの整備や、ルンピニ公園とベンジャキティ公園をつなぐ「グリーンブリッジ」プロジェクトなどが進行中です。これにより、移動の利便性が高まり、公共スペースへのアクセスが改善されつつあります。
こうした取り組みを通じてバンコク都は、誰もが都市生活に参加し、公共の場を享受できる、真に包摂的な街づくりを推進しています。