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先週末から今週初めにかけて、南太平洋に浮かぶバヌアツやニューカレドニア周辺では、相次いでふたつの熱帯サイクロンが発生した。
このうち、先に発生した「ドナ」は現在、カテゴリー4クラスの巨大サイクロンに発達しており、周辺各国が警戒にあたっている。
米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星アクアは日本時間8日昼前に、バヌアツとニューカレドニアの間を南南東方向に通過する熱帯サイクロン「ドナ」をとらえた。
その時点での最大風速は59メートルで、熱帯低気圧の強さを示す等級のうち、5段階中4番目に強いカテゴリー4クラスに相当する。
降水レーダーがとらえた3次元観測データを見ると、サイクロンの中心部では、1時間あたり189ミリの暴風雨となっていて、周辺のバヌアツでは、国の防災機関が中西部のサンマ州やシェファ州などに警戒を呼びかけている。
一方、同じく南太平洋のサモア島周辺にも熱帯サイクロン「19(ナインティーン)」が発生し、フィジーに向かって移動している。
米海洋大気庁(NOAA)の共同台風警告センター(JTWC)がふたつの熱帯サイクロンの動向に注目している。
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