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NO.9053184
整備性の向上

車両整備に長く関わっていると、少しずつだけど時代とともに変わっていく事っていくつかあります。

車両の制御やメカニズムだけではなく、生産現場の変化や設計思想の変化とかでも変わっていく事ってありまして、個人的には気になっていたのがネジの変化とネジロック剤。

例えば、近年の新車についているボルトナットにワッシャーがなくなったと思いませんか?

昔ならワッシャーをかませて取り付けるとか当たり前だったのですが、近年まったく見なくなりました。

まぁその分傘付きボルトやナットに変わっているだけなのですが、少し前なら当たり前だった事がいつの間にか変わってたりするんですよね。

そしてボルト関係ではもうひとつ「ネジの弛み止め剤」の存在。

確かに昔からありました、でもそんなに多くの箇所に使われていなかった印象なんですよね、でも近年のサービスマニュアルみると、国産・輸入車に関わらずかなりの箇所に緩み止め剤の指定が書かれております。

まあこの辺は設計にも関わる話なのであまり言及はしませんが、とにかく確実に昔よりは使用頻度は高くなっています、緩んで欠落していた純正ボルトを頼んだら、組み立て時にはなかったネジロック剤が塗布されていたりします。

緩んで落ちる事が判明したので、品番は変わらなくともメーカー側が対策品に置き換えてるって事ですね。

尚、ネジには強度区分というのがありまして、力のかかる部分には強い素材のネジが使われています。

電位差による腐食等も詳しい説明は割愛しますが、流用する場合はよく考えてから使用して下さい。
[ デブコン好き ◆YWQxNTFk ]