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Nothingのワイヤレスイヤホン「CMF Buds 2」がコスパ抜群!音質と使い勝手を検証

性能が高くデザインも先鋭的なNothing Phoneでおなじみの「CMF」から、ANC(ノイキャン)付ワイヤレスイヤホン「CMF Buds 2」が発売されました。価格は7,800円と格安なのですが、肝心な音質やノイキャン性能はどうなのでしょうか? 今回は筆者愛用のAnker「Soundcore P40i」(7,990円)と性能を比較してみたいと思います。

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(筆者撮影)

Nothing「CMF Buds 2」はノイキャン付ワイヤレスホンとしてはかなりコスパよし!

ANC「アクティブノイズキャンセリング」(以下:ノイキャン)機能付きの高性能ワイヤレスイヤホンは、通常、2~4万円くらいしますが、最近は1万円以下でもノイキャン付の製品がいくつか登場しています。

筆者は、7,990円のAnker「Soundcore P40i」を愛用していますが、音の解像度も高く通勤電車のなかでノイキャンを有効にすると、静寂のなかで音楽だけに集中して聴くことができるので、非常に満足しています。

さすがに、「AirPods Pro2」や「WF-1000XM5」といった高級ハイスペック機と比べるとイマイチな部分もありますが、8,000円以下でこのクオリティだと考えると、コスパはかなり優秀だと言えるでしょう。

そのようななか、2025年5月6日に性能が高くデザインも先鋭的な「Nothing Phone」で有名なCMFから、ノイキャン付ワイヤレスイヤホン「CMF Buds 2」と「CMF Buds 2a」の2機種が発売になりました。

ミドルレンジの「CMF Buds 2」は7,800円、エントリーモデルの「CMF Buds 2a」は6,000円と格安です。とくに、CMF Buds 2は価格的にもAnker「Soundcore P40i」とライバル関係にあるため、このあと、じっくり比較してみたいと思います。

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CMFのミドルレンジ「CMF Buds 2」は7,800円。Anker「Soundcore P40i」のライバルです(画像はCMFプレスリリースより引用)
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CMFのエントリーモデル「CMF Buds 2a」は6,000円と格安。見た目は上位モデルのBuds 2によく似ていますが、機能や性能は少し異なります(画像はCMFプレスリリースより引用)

Nothingの「CMF Buds 2」と「CMF Buds 2a」ってどんなモデル?

まず、ミドルレンジの「CMF Buds 2」から紹介しましょう。

最初に注目したいのは48dBのハイブリッドANC(アクティブノイズキャンセリング)。5,200Hzの超広帯域周波数のノイズに対応するほか、環境に応じて自動調整するアダプティブ機能も装備しています。

次に、ダイナミックドライバーは11mmを採用しており、コーデックはSBCだけでなく高音質なAACにも対応。BluetoothはVer.5.4です。

バッテリーはかなり長持ちで、イヤホン単体で最大13.5時間、ケースと合わせると最大55時間も連続再生できます(いずれもANCオフ時)。また、防水・防塵性能はIP55に対応するのがありがたいですね。

CMF Buds 2用アプリの「Nothing X」は、Diracによる自動音質向上機能「Dirac Opteo」も利用可能。また、ゲームやビデオでより臨場感を味わえる空間オーディオや、110msの低レイテンシーモードが利用可能です(Nothing OS使用時)。

●Nothing「CMF Buds 2」(公式)は→こちら

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こちらが「CMF Buds 2」の同梱物。イヤホン本体のほかケース、取説、イヤーピースが付属しています(筆者撮影)
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サイズの異なるイヤーピースが付属するので、自分の耳にフィットするものと交換できるのはいいですね(筆者撮影)
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ケースの充電はUSB Type-Cですが、USBケーブルやACアダプタなどは付属しないので、自分で用意する必要があります(筆者撮影)

■Nothing「CMF Buds 2」のスペック
【コーデック】SBC/AAC
【Bluetooth】Ver.5.4
【ドライバー】11mmダイナミックドライバー(PMI製ダイアフラム搭載)
【ANC】48dBハイブリッドANC(5200Hz広帯域周波数対応)
【防水・防塵】IP55
【マイク】6つのHDマイク
【バッテリー】53mAh(460mAhケース)
【充電】USB Type-C
【再生時間・イヤホン単体】13.5時間(ANCオフ)/7.5時間(ANCオン)
【再生時間・ケース込】55時間(ANCオフ)/32時間(ANCオン)
【機能】ノイズキャンセリング・マルチポイント/空間オーディオ/イコライザー/Spatial Audioエフェクト/着脱検知
【カラー】ダークグレー/ライトグリーン/オレンジ
【価格】7,800円

一方、エントリーモデルの「CMF Buds 2a」は、上位モデルのBuds 2よりやや控えめなスペック。ANCは外音取り込み機能もありますが42dbとなっており、ANCレベルを自動調整するスマート機能は非対応です。

また、バッテリー容量もBuds 2が53mAhなのに対しBuds 2aは43mAhと少なめで、連続再生時間はイヤホン単体で最大8時間、ケースと合わせると最大35.5時間となります(いずれもANCオフ時)。

細かいところでは、Buds 2がIP55の防水・防塵性能を備えるのに対し、Buds 2aはIP54の防滴・防塵だったりします。

さらに、機能面ではBuds 2が空間オーディオや脱着検知機能、Spatial Audioエフェクト機能を備えるのに対しBuds 2aは非対応になります。

価格差は1,800円しかありませんので、予算に余裕があればミドルレンジのBuds 2のほうが満足度は高いと思いますが、そこは実際に使ってみないとわかりませんね。

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こちらが「CMF Buds 2a」の同梱物です。イヤホン本体とケース、取説、イヤーピースがありますが、USBケーブルは付属しません(筆者撮影)
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見た目は上位機種「CMF Buds 2」とほとんど同じですが、Buds 2aのストラップホールのダイヤル部分がクリアパーツではありません(筆者撮影)

●Nothing「CMF Buds 2a」(公式)は→こちら

■Nothing「CMF Buds 2a」のスペック
【コーデック】SBC/AAC
【Bluetooth】Ver.5.4
【ドライバー】12.4mmダイナミックドライバー(バイオファイバー製ダイアフラム搭載)
【ANC】42dBANC(外音取り込みモードあり)
【防滴・防塵】IP54
【マイク】4つのHDマイク
【バッテリー】43mAh(460mAhケース)
【充電】USB Type-C
【再生時間・イヤホン単体】8時間(ANCオフ)/5時間(ANCオン)
【再生時間・ケース込】35.5時間(ANCオフ)/23時間(ANCオン)
【機能】ノイズキャンセリング・マルチポイント/イコライザー/低レンテンシーモード
【カラー】ダークグレー/ライトグレー/オレンジ
【価格】6,000円

Nothing「CMF Buds 2」で実際に音楽を聴いてみよう!

それでは、実際に「CMF Buds 2」で音楽を聴いてみましょう。今回、スマホは「Nothing Phone(3a)」を利用してみます。

Nothing Phone(3a)は最初から「Nothing X」アプリが入っているので、イヤホンのBluetooth接続は「Google Fast Pair」で簡単に自動的に接続できます。

手動接続する場合は、イヤホンをケースに入れたままでセットアップボタンを2秒間押せばペアリングモードに入るので、スマホのBluetooth設定から接続できますよ。

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「Nothing X」アプリを起動すれば(左写真)、イヤホンのBluetooth接続は「Google Fast Pair」で自動接続されます(右写真)
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スマホのBluetooth設定でマニュアル接続するときは、ケースにイヤホンを入れた状態でセットアップボタンを2秒間押せばOKです(筆者撮影)

●Nothing X(入手先)→こちら(Android)
●Nothing X(入手先)→こちら(iPhone)

まず、イヤホンの装着感は悪くありません。ここはANCの効果にも影響があるので、自分の耳に合うイヤーピースを使ってピッタリとフィットさせましょう。ただし、左右間違えても何となく装着できてしまう点は注意してください。

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「CMF Buds 2」のイヤホンは圧迫感もなく、装着した感じも悪くありません(筆者撮影)

イヤホン操作時のタッチセンサーは、バーの上のほうにセンサーがあり、軽くタッチしてもしっかりと反応します。

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「CMF Buds 2」のタッチセンサーはバーのいちばん上の丸い部分。軽くタッチしても反応します(筆者撮影)

「CMF Buds 2」で音楽を聴いた第一印象は「値段の割に音はかなりいいな~」というものです。音の解像度が高めで楽器の一つひとつの出どころがハッキリわかります。

とくに、低音の響きがいいので低音重視の人は満足できるでしょう。中音もクリアに聴こえますが、しいて言えば高音の伸びはイマイチな感じがします。

専用アプリで「空間オーディオ」をオンにすると音が広がる感じがしますが、効果は弱め。Ultra Bassはもともと低音が効いているので、レベルを上げてもあまり大きな違いは感じませんでした。

とはいえ、総合的に考えるとこの価格でこの音質なら、コスパはかなり高いと言えるでしょう。

気になるANCの効果はやや弱めですが、通勤電車のなかでもクリアに音楽が聴けます。さすがに「AirPods Pro2」や「WF-1000XM5」と比べると厳しいのですが、これまでANCを体験したことのない人にとっては十分満足できるものでしょう。

なお、Nothing Phone(3a)と接続すると110msの低レイテンシーモードが利用可能になります。もともと「CMF Buds 2」は低レイテンシーなのですが、実際にNothing Phone(3a)で音ゲーをしてみたところ、それなりの効果を感じることができました。

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デバイスの詳細では「ノイキャン」「空間オーディオ」「Ultra Bass」「イコライザー」などが設定可能(左写真)。前の画面で「デバイスの設定」を開くと「低レイテンシーモード」を利用できます(右写真)

Anker「Soundcore P40i」と比較するとどっちが買いか?

最後に、筆者愛用のAnker「Soundcore P40i」とNothing「CMF Buds 2」を比較してみましょう。

音楽を聴き比べた率直な感想は「Soundcore P40i」のほうが全体的に音がクリアで立っている感じがします。低重音も「CMF Buds 2」ほど派手ではなく、「Soundcore P40i」のほうがよりナチュラルで全体のバランスがいいと感じました。

もちろん、音の感じ方は人によって大きく異なるので、低音重視でライブ映像をよく見る人は「CMF Buds 2」のほうが好みと感じるかもしれません。

また、ANCの効果についても筆者は「Soundcore P40i」のほうがやや優秀だと感じました。イヤホンに装着した瞬間にシーンとなってANCが働いているのがハッキリとわかるのです。

ちなみに、Soundcore P40iはワイヤレス充電に対応しており(CMF Buds 2は非対応)、イヤホン単体で12時間、充電ケース込みなら60時間も再生できるので、再生時間の長さは互角でしょう。

ただし、「CMF Buds 2」はNothing OS利用時は110msの低レイテンシーモードが利用可能ですし、着脱検知機能もあります。

ほかにも、Soundcore P40iは空間オーディオの代わりに「イマーシブモード」があり、低レイテンシーの「ゲームモード」と3Dサウンドの「ムービーモード」が利用できますが、イマイチ効果を感じられません。

おそらく、この辺はCMF Buds 2の空間オーディオや低テイテンシーモードのほうが、その効果をより強く感じることができるでしょう。

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低レンテンシーモードや空間オーディオ、着脱感知機能など、機能面では「CMF Buds 2」のほうがやや優秀です(筆者撮影)
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「Soundcore P40i」は全体的に音がクリアで立っている感じ。低重音もナチュラルで全体のバランスがいいと感じました(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は低価格なのにノイキャンにも対応した「CMF Buds 2」の使い勝手や音質について解説しました。

記事では「CMF Buds 2」をメインに紹介しましたが、実はエントリーモデル「CMF Buds 2a」も音質的にさほど負けていません。じっくり聴き比べすると、やや「CMF Buds 2a」のほうが音がいいかな? というレベルです。

わずか1,800円差で「空間オーディオ」や「着脱検知」機能がないというのは悩みどころですが、これらの機能をあまり使わないのであれば、実は「CMF Buds 2a」のほうがコスパは最強だと思いますね。

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エントリーモデルの「CMF Buds 2a」は6,000円なので、ノイキャン付モデルではコスパ最強でしょう(筆者撮影)
【日時】2025年07月11日 14:30
【提供】スマホライフPLUS

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