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今月12日、満1歳の誕生日を迎えたパンダ、シャンシャン。
先週末も、大雨にもかかわらず上野動物園には長蛇の列ができたようだが、肝心のシャンシャンは相変わらず、ママにじゃれて遊んで、居眠する毎日。
主食のタケノコをなかなか食べようとしない娘に業を煮やしたのか、リーリーが父の威厳を見せつけた。
約30年ぶりのパンダ親子の公開に連日湧く上野動物園。
シャンシャンは1歳の誕生日プレゼントに貰ったハンモックで遊ぶ姿が人気だが、今もまだシンシンのお乳を飲んで、大好きなリンゴのデザートばかりを食べる日々。
動物園によれば、先月25日にはタケノコを15グラムほど食べたそうだが、その後、積極的に手を出すこともなく、どちらかというと剥けた外側の皮やコロコロ転がる竹を、バトンのように振り回して遊ぶほうが楽しいようだ。
そうしたなか、シャンシャンフィーバーとは一線を画す父のリーリーが「タケノコなんてものはこう食べるんだよ」とばかりに、ボリボリ食べるようすをとらえた画像が公開された。
屋外放飼場に設置されているやぐらには、丸太のところどころにくり抜いた穴にササタケやタケノコが挿せるようになっていて、パンダ自身が引き抜いて食べられるようにしているが、リーリーの場合は40〜50センチはあろうかというタケノコを1本あたり90秒ほどで完食してしまう。
動物園によると、草食動物のように見られるジャイアントパンダは、実は食肉目クマ科に分類される肉食性の強い雑食動物なので、腸の長さが体長の約4倍と短く、繊維質が多いタケやササを充分に消化し、栄養にすることはできない。
タケノコを食べるときは、強力なあごで噛みつぶしてタケの細胞に含まれる栄養分を取り、繊維の大部分は消化できずにそのままフンとなって出てきてしまう。
飼育員さんは毎日シャンシャンたちのフンをチェックして、何をどれだけ食べているかなど、健康チェックを続けている。
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