
イラン南部の港、シャヒード・ラジャイーで4月26日、大規模な爆発が発生し、数多くの人々が負傷した。
建物が倒壊、人々が閉じ込められる
イラン国営メディアによると、南部のシャヒード・ラジャイー港で大規模な爆発が発生し、少なくとも14人が死亡、700人以上が負傷したという。
地元メディアは、倒壊した建物の残骸の下に、人々が閉じ込められていると報じており、今後も犠牲者は増える可能性がある。
SNSに投稿された動画には、オレンジ色の炎や煙が立ち昇り、その後大きな爆発が起き、猛烈な爆風に見舞われる様子が映っていた。
可燃性の化学物質が原因か?
イラン政府は、負傷者の流入に対処するため、シャヒード・ラジャイーがあるバンダル・アッバース全域の病院に非常事態を宣言。
また爆発後、消火活動が行われたが、港湾活動は停止され、イラン税関職員は同港からの輸出および通過貨物の輸送を中止させたという。
国営イラン石油精製配給会社は、同地域の石油精製所やタンカー、パイプラインは稼働を続けており、爆発の影響を受けていないと発表している。
シャヒード・ラジャイー港には、燃料やその他の可燃物を含む、年間8000万トンの貨物を扱うイランの大規模コンテナ施設があるという。
まだ爆発の正確な原因はまだ分かっていないが、コンテナ内にある可燃性の化学物質が引火したとの見方が出ている。(了)