爆サイ.com 北陸版

🌎 国際ニュース



NO.12586157
アメリカで最も古い飼い猫か?フロリダ沖の難破船内で亡骸を発見

アメリカのフロリダ州沖で沈没した船の中から、飼い猫と思われる亡骸が見つかった。

1559年に沈んだ船の中で発見

研究者たちは2006年に、「エマニュエル・ポイントII」と呼ばれる沈没船を発見。この船は1559年9月、ペンサコラ湾を襲ったハリケーンにより、沈没したと考えられている。

4月14日に「American Antiquity」誌に掲載された新たな研究によると、この沈没船には成猫と幼猫の飼い猫(ネコ科イエネコ)の亡骸が眠っていたという。

本研究の共著者で、アリゾナ大学の人類学考古学者あるマーティン・ウェルカー氏は、次のように述べている。

「現在の私たちの理解では、すべてのイエネコは中東に祖先を持つと考えられています。つまり、人間によってアメリカ大陸に持ち込まれたに違いありません」

スペイン植民地探検隊の一部

「エマニュエル・ポイントII」は、スペイン王室の指揮下でメキシコから航海していた征服者、Tristán de Luna y Arellano率いるスペイン植民地探検隊の一部だったという。

そしてペンサコラ湾を襲ったハリケーンでは、スペイン人の新しい入植地「Santa María de Ochuse.」の近くに停泊していた11隻の船のうち、数隻が難破したそうだ。

今回発見された猫は、アメリカ合衆国で知られている最も古い飼い猫と考えられている。

さまざまな手法で猫の骨を分析

研究チームは動物考古学的分析(難破船の猫の骨と現代の猫の骨を比較)、同位体分析(さまざまな化学特性を調査)、遺伝子分析(古代のDNAを研究)など、いくつかの手法を使って猫の骨を分析したという。

この研究結果により、骨が飼い猫のものであることが確認され、猫の祖先や成猫の食生活についての知見も得られたそうだ。

発見された猫は、船上でネズミを食べていたわけではなく、船員と近い食生活を送っていたと思われ、船員から成猫に餌が与えられたことが示されたという。

考古学者たちはこれまでにも、現在のハイチにあるタイノ族の先住民の町、エン・バス・サリーヌなど、他の初期のスペイン人入植地で飼い猫の骨を発見している。この町は1492年にコロンブスが上陸した場所だ。

しかしコロンブスは北アメリカ大陸には到達できなかった。むしろ、「フロリダへのスペインの遠征は、飼い猫が現在のアメリカに到達した最初の機会だった」とウェルカー氏は述べている。(了)

【日時】2025年05月01日 11:45
【提供】Switch News

本サイトに掲載されている記事の著作権は提供元企業等に帰属します。