マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空の2024年度(2024年1〜12月)の業績報告書が(2025年)6月25日付のマカオ特別行政区公報に掲載された。
報告書によれば、2024年度の同社の営業収入は前年から13.6%増の35.31億パタカ(日本円換算:約631億円)で、収支は6.77億パタカ(約121億円)の赤字だった。赤字は2020年度から5年連続となり、赤字額は前年の2.86倍に。赤字拡大要因として、営業コスト・経費が3割近くの増となる44.65億パタカ(約798億円)に上ったことが挙げられる。
同社にとって2024年は創業30周年の節目にあたる。同社は、2024年度も優秀な安全飛行記録を維持し、通年の安全飛行時間は6万5247時間だったとし、通年の運行便数は2万4170便、輸送旅客数は延べ321万人で、それぞれ前年から49%、56%増、マカオ国際空港におけるトップシェアを維持したとのこと。
マカオ航空の筆頭株主はエアチャイナ(中国国際航空)で、マカオ特別行政区政府も株主に名を連ねている。
マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)=2025年3月本紙撮影