マカオ政府経済・科技発展局は7月4日、今年第1四半期(2025年1〜3月期)の工業輸出状況調査結果を公表。
今年第1四半期の主な輸出品は薬品、電子製品・電器、たばこ・酒、衣料品、その他食品で、輸出の見通しが比較的良好な市場はアジア・太平洋地区だった。
調査回答メーカーの今年第1四半期における手元の受注は平均3.0ヶ月分で、前の四半期から0.4ヶ月分減少。内訳は医療品製造業が4.9ヶ月でトップ。薬品、電子業・電器、その他非紡績品はそれぞれ4.4ヶ月、3.4ヶ月、1.0ヶ月。
輸出先について、市場四半期別受注状況総合指数による輸出の見通しが比較的良好な市場はアジア・太平洋地区(中国本土・香港・日本を含まない)で、指数変動は25.6%。米国は-43.3%とふるわなかった。
向こう6ヶ月の輸出の見通しについては、ポジティブと回答したメーカーの割合が前の四半期から3.9ポイント上昇の26.9%、ネガティブとした割合が29.2ポイント上昇の52.3%、顕著な変動なしがが33.1ポイント下落の20.8%に。
輸出活動における課題として、調査回答メーカーの68.2%が受注不足、38.2%が原材料価格の上昇、36.4%が外地市場との価格競争の激化を挙げた。向こう3ヶ月の展望については、43.2%が受注不足、15.8%が外地市場との価格競争の激化とした。
マカオタワーから望むマカオ半島の町並み(資料)=2024年10月本紙撮影