マカオ治安警察局は7月7日、マカオ半島北区に所在するビルの一室について、違法宿泊提供の疑いで摘発を実施したことを明らかにした。
同局によれば、通報をきっかけに調査対象とし、立入検査したところ、室内で中国人(中国本土居民)の男女2人を発見。
同局の調査に対し、両人は見知らぬ人物の紹介で滞在することになったとし、宿泊費と滞在期間については1人が1部屋1ヶ月あたり1500香港ドル(日本円換算:約2万7900円)で今年5月下旬から、もうひとりが1ベッド1泊あたり150香港ドル(日本円換算:約2790円)で今年6月下旬からと説明したとのこと。
同局では、この部屋が違法宿泊を提供したとみて、宿泊施設の許認可を管轄する旅遊局に連絡し、その後の旅遊局による調査で無認可の違法宿泊施設だったことが確定したため、即時封鎖措置が講じられたとした。
マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、コロナ禍で沈静化していた無認可宿泊施設や違法両替商などが再出現している状況で、これらが犯罪の温床になる存在として警察当局が取り締まりを強化して臨んでいる。
参考までに、昨年通期の旅遊局と治安警察局による合同調査で封鎖に至った無認可宿泊施設の数は186件だった。
マカオ当局によって封鎖された違法宿泊施設の入口の様子(写真:マカオ治安警察局)