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PC遠隔操作ウイルス事件で22日、片山祐輔被告(32)は東京地裁の公判で起訴内容を認めた。
それを受けて佐藤博史弁護士が司法記者クラブで会見。
「片山容疑者は悪魔が仮面をかぶっていた」と批判した。
「彼がどのように迷惑をかけたかを実感しなければいけない。私たちの方から、検察側に情状の立証を丁寧にやってくれといった。本人が自分が犯人だと言った後に、10時間近く話を聞いている。非常に知的で、嘘を突き通してきたことからも、頭の回転が非常に速い人だというのは間違いない」
そしてこう続けた。
「しかし、それを良くないことに使っていた。片山さんは、悪意を制御できなくなったと言っていた。もともとは、判決の前日にメールの送信予約を仕込んでおいて、無罪判決が出たら解除、有罪なら2日後くらいにメールが届くという計画だった。そういうことを考えていた人を見抜けなかった。刑事司法に携わる者としていろいろ反省がある」
こう話した佐藤弁護士は疲れた表情だった。
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