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【プロ野球】阪急、オリックスのキーストーンコンビ

オリックスの西野真弘の背番号が39から5に変更となることが発表された。

以前、背番号5をつけていたのは、すでに引退した平野恵一(現阪神コーチ)だ。

平野が5の番号が入った愛用の遠征バッグを西野にプレゼントするなど、西野の入団当時から平野と西野の間には師弟関係が築かれていた。

今回、西野はバッグだけでなく、背番号も継承したことになる。

そこで、阪急、オリックスで継承されていた二遊間の名選手を振り返ってみたい。

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■阪急黄金期を支えた大橋穣とマルカーノ

阪急ブレーブスの黄金期、1975年から3年連続日本一の時代を支えた二遊間はショートの大橋穣、セカンドのボビー・マルカーノだ。

マルカーノ・大橋の二遊間は鉄壁と呼ばれた。

大橋は1972年に東映から阪急へトレードで移籍。

東映時代から守備には定評があり、広い守備範囲と強肩が魅力の遊撃手だった。

ダイヤモンドグラブ賞(ゴールデン・グラブ賞の前身にあたる賞)を、同賞が設立された1972年より遊撃手部門で7年連続受賞。

ベストナインも1972年より5年連続で受賞している。

ベネズエラ出身のマルカーノは、米マイナーリーグを経て1975年に阪急へ入団。

陽気な性格でナインやファンから愛された。

1978年には打点王を獲得。

ベストナイン4回、ダイヤモンドグラブ賞を4回獲得している。

■阪急からオリックスへの転換期に光った弓岡敬二郎に福良淳一

大橋の後のショートは弓岡敬二郎だ。

弓岡は兵庫県出身、東洋大姫路高から新日鐵広畑を経て、1980年のドラフト3位で阪急に入団。

まさに地元の選手である。

背番号は5。

弓岡は大橋とのショートのポジション争いに勝ち、新人ながら開幕スタメンとなり、このシーズンは全試合に出場した。

1983年からは主に2番打者として活躍、3年連続でリーグ最多犠打を達成。

1985年に記録した1試合4犠打はNPBタイ記録である。

1984年にベストナイン、ゴールデン・グラブ賞をダブル受賞している(ゴールデン・グラブ賞は1987年にも受賞)。

弓岡に代わり2番打者を担うようになったのは、現オリックス監督の福良淳一だ。

福良は1984年にドラフト6位で大分鉄道管理局から阪急に入団。

2年目の1986年にセカンドのポジション争いに加わり、レギュラーの座を勝ち取った。

福良は1993年から1994年にかけて836回連続無失策記録を樹立した。

これはNPBの二塁手としては最多記録である。

1988年と1994年にベストナインに選ばれている。

■ブルーウェーブ黄金期を支えた大島公一と小川博文

オリックス・ブルーウェーブが1995年、1996年とリーグ2連覇した際に二遊間を守ったのは、前述の福良と小川博文、そして大島公一である。

小川は1988年のドラフト2位で拓大紅陵高からオリックス・ブレーブス(当時)に入団。

1年目から弓岡らとのポジション争いに加わり、開幕をショートで先発出場。

レギュラーを勝ち取った。

パンチのある打撃を買われたこともあり、その後はショートを中心にあらゆる内野のポジションを守った。

ただ、それでも1991年にショートとしてベストナインに選ばれている。

1999年には全打順での本塁打を達成している。

大島は1992年のドラフト5位で日本生命から近鉄に入団。

セカンドを大石大二郎と併用されるほどの実力があった。

1995年オフに近鉄からトレードでオリックス・ブルーウェーブに移籍。

オリックスでは主に2番・セカンドとして起用された。

1996年に神戸でリーグ優勝を決めた試合、イチローのヒットでサヨナラの本塁を踏んだ大島の走塁は印象深いシーンだ。

ベストナイン2回、ゴールデン・グラブ賞は3回受賞している。

■安達了一と西野真弘で黄金時代を築けるか

安達了一は、今シーズンは病気のため出場試合が昨年より減ったものの、ショートでの守備範囲の広さと正確性には定評がある。

派手でアクロバットな今宮健太(ソフトバンク)にイメージでは負けるものの、ショートのゴールデン・グラブ賞は安達が取るべき、と内外からの評価は高い。

打率.273はキャリアハイで、充実期を迎えているのではないだろうか。

一方、西野は今季2年目で、143試合に出場した。

元々打撃はいいので、課題はセカンドの守備だろう。

名手だった平野の守備を目指して、これから伸びていってほしい。

安達、西野の二遊間が鉄壁となり、他チームから恐れられるようになれば、自然とオリックスの勝利が近づいてくるだろう。

来季はこの二遊間から目が離せない。
【日時】2016年12月11日 17:05
【提供】デイリーニュースオンライン

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