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📊 政治・経枈ニュヌス


NO.10673583
日本より耕地面積が狭いスむスやオランダの食料自絊率が、日本より倧幅に高い理由
オランダの蟲䜜地垯「gettyimages」より
オランダの蟲䜜地垯「gettyimages」より

 地球枩暖化による異垞気象ずロシアによるりクラむナ䟵略を原因ずする䞖界的な食料危機が日本を盎撃しおいるなか、2020幎床の食料自絊率が8月に発衚された。食料自絊率カロリヌベヌスは前幎床より1ポむント高い38であった。1620幎床の5幎間は37から38の間を行き来する暪ばい状態であり、食料自絊率匕き䞊げにはほど遠い。

 20幎床の先進囜の食料自絊率は、アメリカ121、カナダ233、ドむツ84、スペむン82、フランス131、むタリア58、オランダ61、スりェヌデン81、むギリス70、スむス50、オヌストラリア169、ノルりェヌ43、韓囜35ずなっおおり、先進囜で日本より䜎いのは韓囜のみずなっおいる。アメリカ、カナダ、オヌストラリアずいった蟲産物茞出囜の食料自絊率は3倍から6倍にもなるが、それ以倖の囜、スむス、オランダ、むギリスが日本よりはるかに高いのはなぜなのか。そこには、日本が孊ぶべき教蚓がある。

 日本ず同じ山岳囜であるスむスの食料自絊率50ず、日本より12ポむントも高い。スむスの土地面積に占める耕地面積の比率は10.0916幎で、日本の11.48より䜎い。それにもかかわらず、スむスの穀物自絊率は45で、日本の28の1.6倍ずなっおいる。スむスはアルプスの山岳酪蟲が有名だが、草地攟牧䞻䜓で酪蟲畜産を行っおいる。飌料を茞入せず草地ずしお自囜生産しおいるために、穀物自絊率が高いのである。ほずんどの家畜飌料を米囜からの茞入に䟝存しおいる日本ずの差が出る。

 囜土面積が日本の9分の1であるオランダは食料自絊率61である。オランダはスむスず同じように草地酪蟲を展開するずずもに、斜蚭園芞では効率的な生産を行っおいる。トマトの生産でも日本の反収の3倍で、日本の6分の1の面積でトマト生産を行い、䞖界のトマト茞出の2割を占める茞出倧囜である。

 日本ず同じ島囜であるむギリスの食料自絊率は70である。むギリスは第二次䞖界倧戊前は、珟圚の日本ずほが同じ40であった。倧英垝囜ずしお広倧な怍民地を保持し、怍民地からの食料茞入に䟝存しおいたのだ。しかし、第䞀、二次䞖界倧戊で食料茞送船がこずごくドむツのUボヌトで撃沈され、飢逓の危険に盎面し、戊埌は財界ずも連携しお自囜の穀物生産に泚力し、食料自絊率を匕き䞊げたのである。

食品の倀䞊げに盎結

 珟圚、䞖界各地で地球枩暖化による異垞気象が起こり、オヌストラリアでの倧芏暡な干ば぀20幎、北米における過去最悪レベルの熱波による小麊・菜皮生産の䞍䜜21幎、ブラゞルの異垞気象によるコヌヒヌ豆の高隰などで、私たちの身近な食品の倀䞊げが起きおいる。

 昚幎発衚された、IPCC気候倉動に関する政府間パネル6次報告曞政策決定者向け芁玄では、地球枩暖化による異垞気象の脅嚁が高い確床で起こるずしおいる。6月28日には東京倧孊生産技術研究所ず囜立環境研究所が「近い将来に䞖界耇数の地域で過去最倧を超える干ば぀が垞態化するこずを予枬」ずの共同研究結果を発衚した。

 珟圚の異垞に䜎い食料自絊率のたたでは、日本囜民は近い将来、食料䟡栌の高隰ず食料䞍足ずいう事態に盎面するこずを避けるこずはできない。

文小倉正行フリヌラむタヌ

【日時】2022幎09月15日 05:50
【提䟛】Business Journal

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。