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「東北でよかった」今村復興相辞任 首相、任命責任認める
東日本大震災について「東北だったからよかった」などと発言した責任を取って、今村雅弘復興相は26日朝、辞表を提出した。

安倍晋三首相はこれを受理し、後任に福島県出身の吉野正芳氏を任命した。

第二次安倍内閣が発足した2012年以来、復興相は吉野氏で5人目にあたり、首相は同日、「今村復興相の任命責任は自分にある」と述べて謝罪した。

今村氏は25日夜に都内で開かれた自民党のパーティーで講演し、東日本大震災について「(発生が)まだ東北で、あっちの方でよかった。首都圏に近かったりすると甚大な被害があったと思う」などと発言。

講演後、同パーティーに出席していた首相は挨拶に立ち、「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言があった」と指摘し、謝罪した。

記者団から真意を問われた今村氏は、発言を撤回して謝罪したが、進退については明言を避けた。

今村氏は今月4日の記者会見でも、東京電力福島第一原発事故による自主避難者について、「本人の責任」などと発言して、フリージャーナリストに対して感情的になる場面が見られた。

また、今村氏の部下にあたる務台(むたい)俊介政務官は昨年、台風10号で被災した岩手県で「長靴を忘れた」ことを理由に、秘書官におぶわれて水たまりを渡った行動で批判を受けたのち、今年に入ってからも、「長靴業界は儲かった」などと発言して政務官を辞任している。

安倍首相は今回の発言について、「被災地の復興を最優先で行う担当大臣として、理解を得ることができない」と判断して、今村氏の更迭を決め、本人に辞表を提出させた。

後任として本日付で復興相に任命した吉村氏は福島県出身で、衆院の東日本大震災特別委員会委員長を務めている。

閣僚や政務官などの度重なる問題発言や行動について、与党内部からも「政権の緩み」が指摘されているなか、菅義偉官房長官は26日の会見で「被災地支援に向けて、全内閣一丸となって取り組んで行きたい。閣僚や政務官は常に緊張感を持って職務にあたるよう徹底して浸透させていく」と強調。

そのうえで、吉野氏に対しては「復興を1日も停滞させることがないよう、被災地の皆さんにきめ細かに寄り添って、復興を加速化させてほしい」と期待をにじませた。
【日時】2017年04月26日 13:00
【提供】ハザードラボ

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