世界で最も希少なダイヤモンドの1つがオークションに出品されることになり、注目を集めている。
5月13日にジュネーブでオークション
そのダイヤモンドとは、「メディテラニアン（地中海）・ブルー」だ。これは青みがかった色合いをしており、世界中のダイヤモンドのわずか0.5％しかないという。
そしてこの10カラットのダイヤモンドが、5月13日にスイスのジュネーブで開催されるサザビーズのオークションに出品されるそうだ。
予想落札価格は1500万ポンド（約29億円）。専門家は「メディテラニアン・ブルーは、ダイヤモンドに見られる最も希少な色彩感覚の1つを示す、注目すべき例だ」と述べている。
2023年に南アフリカで原石を発見
このダイヤモンドは、2023年に南アフリカのカリナン鉱山で発見された31.94カラットの原石から作られ、6カ月のカットプロセスを経て加工されたという。
カリナン鉱山は、世界最大の無色ダイヤモンドである530カラットの「グレート・スター・オブ・アフリカ」など、世界で最も有名なダイヤモンドの多くを産出している。
今回、「メディテラニアン・ブルー」は初めて市場に出回るとされ、オークション前には、アブダビの「バッサム・フライハ・アート財団」が開催する特別展で公開されるそうだ。
またその後、台北や香港、ニューヨークでも展示される予定となっている。サザビーズのクイグ・ブルーニング氏は、次のように述べている。
「メディテラニアン・ブルーは、自然界で最も希少な宝石の1つです。鮮やかなブルーダイヤモンドはどれも祝う価値のある発見ですが、これほど魅惑的なもの、特に10カラットを超えるものは、ニュースに値する出来事です」（了）
