
タイ国内の利用者から相次いで報告されたモバイルおよびインターネットの通信障害を受け、通信大手TRUE Corporationは2025年5月22日、謝罪声明を発表し、影響を受けた顧客への補償策を公表しました。タイ政府メディアNNTが伝えています。
この障害により、一部の利用者は通話ができず、モバイル信号を受信できない、あるいはインターネットに接続できない状態となりました。国家放送通信委員会(NBTC)はこの事態を重く見て、TRUE Move H Universal Communication Co., Ltd.(TUC)の幹部を緊急召喚し、原因と対応についての説明を求めました。
NBTC事務局長代行によると、TRUEには当日中に障害原因と補償内容を報告するよう指示されたほか、ネットワーク機器およびインフラの保守管理を徹底し、再発防止に努めるよう書面で命じられたということです。
TRUEによれば、音声およびデータ通信サービスはすでに全国で順次回復しており、今回の障害に対しては、ポストペイドおよびプリペイド利用者の両方に補償が行われる予定。補償の詳細は、SMSを通じて個別に通知されるとのことです。
また同日午後には、同社幹部とNBTCとの会合が開かれ、今後の予防策や再発防止に向けた取り組みについて話し合われました。NBTCは、今後同様の違反があった場合には、既存の通信規制に基づき処罰を科す可能性があると警告しています。