タイ警察中央捜査局(CIB)は2025年7月23日、知的財産権を侵害する偽造自動車部品の摘発に乗り出し、サムットサコン県とバンコクにある3カ所の関連施設を一斉に捜索したと発表しました。合計943点の「Ford(フォード)」ブランドを模倣した部品を押収し、複数の関係者を逮捕。被害総額はおよそ270万バーツに上るとみられています。
捜索が行われたのは以下の3カ所です。
・サムットサコン県クラトゥムバン郡の工場(地点1) 自動車用のプラスチック成形機や金型、フロントグリル、ボンネットカバー、装飾用ライト、石よけグリルなど、合計339点を押収。
・同郡内の別の工場(地点2) フォードのロゴが入ったフロントグリルやボンネット用エンブレムなど57点を押収。
・バンコク・クローンサームワー区の商業施設(地点3) オイルフィルター、スパークプラグ、イグニッションコイルなどの部品547点を押収。
この件は、知的財産権を保護する企業側の通報により警察が調査を開始したもので、オンライン上での販売活動を発端に、製造・保管・流通までの一連の拠点を突き止めたものです。押収された部品はいずれも、正規ブランドの商標を不正に使用した模造品であることが確認されています。
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