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中国が、日本との懸案解決に乗り出している。
習近平政権は、トランプ米政権との対立激化を背景に対日関係については安定化させたい考え。日本側の要望に応えることで、引き付ける狙いとみられる。
11日に行われた大阪・関西万博の中国の「ナショナルデー」の式典出席のため訪日した何立峰副首相は、経済分野を担当し米中交渉も取り仕切る。習政権としては、実務を担う何氏を派遣し経済協力に前向きな姿勢を示した形だ。
背景には、トランプ政権との対立がある。米中は高関税の引き下げで合意したものの、交渉妥結には至っていない。中国は経済への打撃緩和のため、日本などから投資を呼び込み景気を下支えしたい意向だ。
中国の王毅共産党政治局員兼外相は10日のマレーシアでの岩屋毅外相との会談で、「中国の...
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