タイ東部サケーオ県アランヤプラテート郡で2025年6月20日(金)の夜、カンボジアへ不法に越境しようとしていたタイ人26人が、陸軍部隊により相次いで拘束されました。拘束された人々の多くは、カンボジア側のカジノでの勤務経験があるとみられています。
この摘発は、今週タイ陸軍が発令した「越境禁止令」に基づいて行われました。禁止令は、国外で働くタイ人労働者の安全を守ることを目的としており、自然経路を利用した不正な越境を取り締まる方針です。
同県ターカム地区では、運河沿いを通ってカンボジア側に入ろうとしていた男3人がパトロール中の兵士により発見・逮捕されました。3人はいずれもポイペトにあるオンラインカジノで8か月間働いていたと話しており、月給はおよそ1万8,000バーツだったといいます。合法的な出入国が困難になったため、自然経路で再びカンボジアへ戻ろうとしたと供述しています。
また、クローンナムサイ地区でも別のグループが発見されました。兵士が見守る中で不明な発砲音が3発聞こえたため、軍は警告のために空へ向けて発砲。その後、38歳のガイドの男を含むタイ人23人(女14人、男9人)が拘束されました。ガイド役の男は負傷しており、病院で手当てを受けています。
当局の初期調査によりますと、この23人のうち半数はポイペトのカジノ「サンゴービル」の従業員で、書類手続きのために一時的にタイへ戻っていたとみられます。残る人々は、仲介者に2,500〜5,000バーツを支払ってカンボジアへの不法入国を試みていたと述べています。
全員が現在、警察の管理下に置かれ、法的手続きが進められています。
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