
美しい自然や歴史的なランドマークに恵まれたタイは、ドローン撮影にぴったりの場所です。しかし、タイでドローンを飛ばすには、厳格な法規制を守る必要があります。違反すると、罰金や禁錮刑、機材の没収といった重い処罰が科される可能性もあります。
以下は、タイ国政府観光庁が発表した、観光客向けの最新ドローンガイドです。
ドローンの持ち込みと登録について
ドローンをタイに持ち込むことは可能ですが、登録が完了するまで飛行はできません。以下の2機関での登録が必須です:
※NBTCとCAATの両方への登録が必要であり、どちらか一方では不十分です。
登録が必要なドローンの条件
飛行前の手続きと保険
CAATのUASポータルでオンライン知識テストの受験が推奨されています。
第三者賠償責任保険(最低100万バーツ)の加入が義務付けられています(国内外問わず手配可)。
タイ到着後は、タイのSIMカードが必要になります(SMS認証のため)。
操縦者はオンライン試験に合格し、2年間有効の操縦証明書を取得する必要があります。
登録完了後に発行される番号を、機体に所定の文字サイズで表示する必要があります。
- 25kg未満のドローン:文字サイズ3mm以上
- 25kg以上のドローン:文字サイズ25mm以上
CAATからの重要なお知らせ(2025年6月30日以降)
2025年6月30日をもって、旧ドローン登録サイト(https://uav.caat.or.th)は閉鎖されます。以降はアクセスできず、発行済み書類のダウンロードもできなくなります。旧サイト経由で証明書を取得した方は、必ず事前に保存してください。
今後の登録手続きはすべて、以下の新ポータルから行う必要があります:
https://uasportal.caat.or.th
タイにおけるドローン飛行ルールの概要
人や建物、公共の安全を脅かす飛行は禁止されています。
以下の場所上空での飛行は禁止(許可がある場合を除く):
- 市街地、群衆の集まり、政府施設、病院、軍施設、空港周辺など
目視可能な範囲での日中飛行のみ許可されています。
- FPV(First-Person View)映像のみでの飛行は禁止
- 雲の中や視界不良の状態での飛行は禁止
空港や仮設飛行場から9km以内での飛行は禁止(許可がある場合を除く)
危険物やレーザー機器の搭載は禁止
安全距離の目安:
- 2kg未満のドローン:対象物から30m以上
- 2kg超〜25kg未満:50m以上
特別飛行・事故時の連絡
お問い合わせ先
国家放送通信委員会(NBTC)
住所:87 Phaholyothin Soi 8, Samsen Nai, Phaya Thai, Bangkok 10400
電話:+66 2 670 8888 / コールセンター:1200(タイ国内)
ウェブサイト:https://www.nbtc.go.th
タイ民間航空局(CAAT)
住所:222 Vibhavadi Rangsit Soi 28, Chatuchak, Bangkok 10900
電話:+66 2 568 8851
メール:uav@caat.or.th / 特別飛行:uas_u@caat.or.th
ウェブサイト:https://www.caat.or.th
